Friday, 13 June 2008

COTELETTES.

Pinky_avatar

クロード・ドビュッシー/ピンク・モーツァルト
「ねこふんじゃった変装曲」(2007/2008)

 
  Andantino.
     B. 4/4. 82bars.[duration=3:46]

え~、たまにはこういう「おふざけ」もいいか?と思い「公開」しちゃうんですが、あ、わかっております「毎回・毎回ふざけすぎだぞ!」と一斉にツッこんでいただいた「あなた!」
は立派なPINK MOZARTファンでございます。

昨年の夏にPINK MOZART後援会会長であらせられる「ねこぼーし」さんちのニャンコが8.9kgの体重を記録し、そのあまりの衝撃映像にインスパイアをうけてわずか30分で「デッチ上げた」ものです。今回はそれを凝りに凝って、なんと1時間も時間をかけてサウンドを整えた「労作」

原曲はドビュッシー「組曲 子供の領分」の第2曲目の「象の子守歌」 この曲のテーマを消して「ねこふんじゃった」をのせただけの「藝のない」ものですが30分でこさえたワリには出来が良く、みなさまにも楽しんでいただこうと思いました。
ちなみにこの曲を英語圏では「お箸」ドイツでは「蚤のワルツ」
フランスでは「コートレット(カツレツ)」と呼んでおります。

現在、各方面で使用中のPINK MOZART AVATARを紹介してみました、
友人のプロ・イラストレータ「toki画伯」が製作してくれたもので、モーツァルトの肖像画に「イタズラ書き」したワケではなく、最初からデジ絵で画き起こしてくれたものです。
じつはこのPINK MOZART Seriesは数種類画いていただいたので、順次、他のアヴァターも公表する予定でおります。
      

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Friday, 30 May 2008

FAURE:FANTASIE. op.79,

Taffanel
                    Claude-Paul TAFFANEL.

 
  Andantino-Allegro.
  e-C. 6/8-2/4. 250bars.[duration=4:47]
   EDITION PETERS.Nr.9890 
   transcrit par PINK MOZART MMVIII

ガブリエル・フォーレ 「幻想曲」(1898)

CLASSIC音楽の世界といえども「流行・廃り」があります。
前回御紹介したシャミナードの「小協奏曲」などはホンの四半世紀前まではリサイタルでの定番曲でしたが、最近ではプログラムにはあまり見かけません。このフォーレの「ファンタジー」も一昔前は「フルートおさらい会」では欠かせないプログラムでしたがいまは聴く機会が少なくなってきました。
今回mp3を製作するにあたり、およそ30年ぶりにこの曲に接しましたが、明解にして流麗、まさに「不朽の名曲」であるのを再認識いたしました。
原曲はフルートとピアノ、1989年に作曲され近代フランス・フルート奏法の祖であるPaul TAFFANELにより1901に初演され楽譜には彼への献辞が記されています。

ポール・タッファネル氏はまた1879年に木管楽器室内楽協会を創立し、この協会の依嘱に拠って近代フランス管楽器室内楽曲の数多くの名作を生み出したことも彼の大きな功績です。
Charles GOUNOD「小交響曲」も木管楽器室内楽協会からの依嘱作品でした。
またタッファネル自身、作曲もし彼の死後、お弟子さんの手により完成されたAndante Pastoral et Scherzettino も名曲で現在にいたるまでフルートの重要なレパートリの一つです。

わがPINK MOZART交響楽団は二人のスーパーソリストにより支えられております。
リード系なら何でもこなしてくれる鱧菜仁香(はもな・にか)さんには前回ラフマニノフ「ヴォカリーズ」でソロを取ってもらいましたので本日はもう一人のスーパースターであるパイプ系の名手、岡田里奈(おかだ・りな)さんが演じるVirtual Musicならではの「手に汗握る」超絶技巧・超快演をお楽しみください。

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Friday, 16 May 2008

CHAMINADE:PAS DES ECHARPES. op.37-3.

Cecile_

セシール・シャミナード:スカーフ・ダンス (1888)

 
   Valse modéré.
      A.(original=in As)
      3/4. 192bars(original=96bars)
      [duration=3:08]
      based upon provided Standart MIDI file;
      by Courtesy of Mme,SHALON.
      transcrit par PINK MOZART MMVIII

みなさんはテクラ・バダジェフスカというポーランドの作曲家を御存知ですか?
「乙女の祈り」という超(有)名曲(?)の作曲者です、この「乙女の祈り」がもっともポピュラーなのはWIKIによると台湾らしく、
なぜならば「ゴミ回収車」がこの曲と「エリーゼのために」(BEETHOVEN)を交互にガナリたてながら回収作業に勤しむそうです。
(あ・ちなみに「乙女の祈り」にはあまり識られてはいませんが「かなえられた祈り」という、これまた超迷作完結編が存在します)《「かなえられた祈り」なんて題名をつけた因果で御本人は27歳でお亡くなりになりましたが》

女性ではただ一人、そのバダジェフスカを除いて歴史に名をのこした作曲家がいます。

Cécile CHAMINADE(1857-1944)《こちらは御長寿をまっとうなされましたね》は余生をモンテカルロで過ごし生涯を終えましたが、音楽にはてんで理解のない裕福な家庭のパリジェンヌとして生を享けました。
APMには「乙女の祈り」「かなえられた祈り」は金輪際登場しそうもありませんので、おそらくは紅一点の作曲家となるでしょう。
シャミナードはヴィクトリア女王御前演奏、大成功のアメリカ演奏旅行など在命中は一世を風靡したフランス「名華」ではありましたが没後はピアノ伴奏のop.107,フルート小協奏曲(1902)のみが演奏会でとりあげられる唯一の作品でした。
("Concertino for Fl' & Pf'"はWIKIPEDIAにて聴取可能です)
このフルート協奏曲は超絶名品でありまして、まことに華麗にして品位みなぎる堂々たる作品。フルート演奏家の間では超人気曲なのですが、シャミナードの名が一般音楽愛好家にまでは識られてはいませんでした。しかし1970年代にジェームズ・ゴールウェイが小協奏曲を管弦楽伴奏版に編曲させレコーディングの後はシャミナードの麗名が一気に人口に膾炙するようになり彼女の作品が再評価がはじまり百曲以上も遺された彼女のキャラクターピース(即興曲・幻想曲・奇想曲・バラードなどの作品の総称です)が続々と出版されるようになりました。
この「スカーフダンス」は「第一バレー組曲」中の一曲、原曲は2分たらずの2手ピアノ小品です。

今回も楽友のしゃろんさんからオリジナルMIDIファイルの提供と改作の快諾をいただきました、ありがとうございます。

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Friday, 09 May 2008

FAURE:I_BERCEUSE. DOLLY. op.56,

Faure

ガブリエル・フォーレ:「子守歌」 組曲ドーリーより
op.56,(1885)

 
    Allegretto moderato.
  E-C-E. 2/4. 83bars.[duration=2:22]
   Zen-on piano library.
   transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII

全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

Gabriel FAURE(1845-1924)はパリ・ニーデルメイエール古典宗教音楽学校(『現存する』とWIKI英語版には記載されていました)にてピアノと作曲をカミーユ・サン-サーンスに学び、マドレーヌ寺院のオルガニスト・首席ピアニストをつとめる。パリ音楽院作曲家教授となる。父の死去にインスパイアされ、あの有名な「レクイエム」を作曲する。のちに院長に就任しパリ音楽院を改革する。自身の死に際してはフランス共和国国葬を以て弔い。
音楽家としては珍しく順調に栄華を高めつづけた生涯を送りました。 このAPMで取り上げる作曲家たち、たいていは…

(1)そも素行が悪い
(2)借金を抱え悲惨な生活
(3)性格的に破綻している・異常である
(4)飲んだくれる
(5)女グセが悪い・悪すぎる
(6)さもなければ右手の甲を左頬に

などなど、あんまり高邁な人物は登場しないのですが、さすがはフォーレ大先生、共和国国葬ですよ、格が違います、いや御立派。で、解説は終えるはずでしたがリクエストが入りました。
しかたがありません、ホントのところをお話しします

この(5)に関して:
フォーレ大先生、じつは誰にも負けちゃおりません、ってゆーかチャンピオン級、さすがは共和国国葬に値します(???)
有名な愛人だけでも片手ではたりないほどですが、1892年夏からは裕福な銀行家夫人Emma BARDAC(エンマ・バルダック)さんに横恋慕します。
このバルダック夫人が1892年6月に長女Hélène(エレーヌ)を産むと、大先生はエレーヌを目の中に入れても痛くないほど「可愛」がったので後年エレーヌの父親は大先生ではなかったのか?の疑惑が… しかし大先生の英文サイトから引用すると:

■フレミエ家族休暇中には夏の別荘は1890年代フォーレは熱烈な恋愛関係にあるエンマは隣のfremietsです。エンマは結婚している銀行が非常に自立した生活が中心になっています。 彼女は機知に富んだ、エレガントな、と非常によく読まれ光景が彼女の美しいソプラノの声です。彼女はフォーレの妻のすべてのことはない。

■を1892年6月20日、エマは娘の名前はHélèneニック・ネーム「ドーリー」ため、彼女はとてもプティットします。という噂があったフォーレは、子供に属して、しかし、その事件が始まった1892年の夏に、これは思いも寄らない。
                       
【遇愚留エンジン訳】

思いも寄らない日本語「超」訳文に唖然となりますが:
「彼女はフォーレの妻のすべてのことはない。」の段を拙訳では
「彼女はフォーレの妻が持ち合わせていないすべて魅力を備えていた」
後段は「エレーヌはフォーレの子供ではないかとの噂があったが、恋愛関係に陥ったのが1892年の夏以降であるから、それはありえない」となります。

大先生が愛してやまなかったエレーヌ・バルダックちゃんの誕生日に毎年一曲ずつ贈り、1897年に6曲をまとめてピアノ連弾組曲として出版された曲集が「組曲 ドーリー」です。

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FAURE:II_MI-A-OU. DOLLY. op.56,

Dolly_chouchou
成長したDollyとClaude-Emma DEBUSSY (chou-chou)

ガブリエル・フォーレ:「ニャー」 組曲ドーリーより
op.56,(1885)

 
  Allegro vivo.
  F. 3/4. 144bars.[duration=2:12]
   Zen-on piano library.
   transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII

全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

DOLLYとは英語で「お人形さん」の意味、すなわちHélène BARDAC:エレーヌ・バルダック嬢の愛称ですが、これは母のエンマ・バルダック夫人の徹底したAnglophile=「英国贔屓」に由来します。後年エンマ・バルダック夫人はクロード・ドビュッシーの後妻となりクロード=エンマ・ドビュッシーという娘を設けますが、ドビュッシーがこの一人娘のために作曲した曲集が2手ピアノ組曲「子どもの領分」 つまり「ドーリー」と「子どもの領分」は姉妹作品、そして大先生とドビ様は… ま、そんなことはどうでもいいんですが、エンマ夫人の英国趣味はますます昂じて「子どもの領分」の題名・各楽章名はすべて「英語表記」を強いられています。
「組曲 DOLLY」の日本語表記はフランス語読み「ドリー」と英語読み「ドーリー」の両方が入り乱れています、どちらかというと英語読みが組曲成立由来により正統でしょうが、どっちでもかまやしません。それよりもFAUREはカタカナでは「フォレ」と表記した方がよりフランス語の発音に近いことを頭の片隅にでも留めておいてください。

第2曲目"MI-A-OU"はフランス語の猫の鳴き声「ニャ~」の意味です、がこの曲の原題は"Messieu Aoul"「メッスュ・アウル」これはDOLLYがまだ幼く兄Raoulのことを呼ぶ際に
"Monsieur Raoul"がどうしても舌足らずな「メッスュ・アウル」になってしまうのを大先生が面白がりそのまま題名にしたのですが、出版に際してHAMELLE(アメル)社は"Messieu Aoul"ってなに? え、なんだ? あ、そう! そういうワケか~ でも困るんだよね~ そんなワケわかんない題名だと、だいいち楽譜の売れ行きにも差し障りがあるし、よわっちゃうな~・・・・・
それよりもこの曲、ずいぶんと「ネコっぽく」ないですか? 
いやホント、ネコっぽいや どうです大先生、ここはひとつ妥協して"Monsieur Raoul"を縮めて"MI-A-OU"「ニャ~」でいきましょうや、そうしましょう、というまるで「葱鮪の殿様」のような経緯で改題されてしまった冗談のようなエピソードがあります。 

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Friday, 02 May 2008

FAURE:III_LE JARDIN DE DOLLY. DOLLY. op.56,

ガブリエル・フォーレ:「ドーリーの庭」 組曲ドーリーより
op.56,(1885)

 
  Andantino.
  E. 3/4. 53bars.[duration=2:44]
   Zen-on piano library.
   transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII

全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

え~ 編曲者という者には得手・不得手がありまして、たとえば「ベルガマスク組曲」の「月の光」 この「組曲ドーリー」の本楽章「ドーリーの庭」などは、わたくしにとっては「鬼門」です。
PINK MOZART版「月の光」などは「ぶっ飛ばし」てしまい… 
なんと! 4分を切る、これはいまだに世界最速記録ではないかと、ひそかな自慢でありまする。
「ドーリーの庭」を編曲するたびに「火曜サスペンス」で地方出身の青年が、ふとした過ちから殺人を犯してしまい故郷に逃げ帰る。そこで同級生の女子(古いね、ど~も)に再会し(あ、この女子は未婚で青年にいまだに好意を抱いています)川辺で久闊を叙し、思い出話に花を咲かせるうちに自首を決意する、
なんていうシーンが、どうしても頭に浮かんでしまいます。

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FAURE:IV_KITTY VALSE. DOLLY. op.56,

ガブリエル・フォーレ:「子猫のワルツ」 組曲ドーリーより
op.56,(1886)

Dolly
DOLLYを演奏するHélène BARDAC嬢とFAURE大先生

 
  Tempo di valse.
  Es. 3/4. 162bars.[duration=3:02]
   Zen-on piano library.
   transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII

全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

第4曲目KITTY-VALSEのKITTYは英幼児語で「子猫ちゃん」「にゃんこ」の意味。
原題はKETTY-VALSEでKETTYはこの家(バルダック家)の愛犬の名前でしたがKETTYという固有名詞では「楽譜の売れ行きが悪くなる」とおそれたHAMELLE出版社の陰謀により普通名詞のKITTYに変更させられたという逸話がのこっています。
そういえば、この曲は犬の描写音楽というよりも、どちらかというと、はるかに「猫っぽく」聴こえますから出版社のセンスには感心せざるを得ません。
なお、この曲の中間部はHEMIOLA MINOR「陰ヘミオラ」手法で終始しています。  

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Friday, 25 April 2008

FAURE:V_TENDRESSE. DOLLY. op.56,

ガブリエル・フォーレ:「優しさ」 組曲ドーリーより
op.56,(1886)

 
  Andante.
  b-As-b. 3/4. 64(80)bars.[duration=4:11]
   Zen-on piano library.
   transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII

全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

大型連休になりまして、ちょっとペースダウンをお許しねがい、何回かにわけてフォーレの組曲「ドーリー」をお届けします。
この組曲の成立経緯などは第1曲公開の際にいたしますが、実は第2曲「ニャ~」と第4曲「子猫のワルツ」には抱腹絶倒・驚天動地の逸話がありますから毎週金曜日にはかならずAPMを御訪問くださるようお願いいたします。
全6曲の組曲の第5曲目にあたるのが"TENDRESSE"「優しさ」
この曲にはこれといったおもしろいエピソードはないのですが、わたくしはこの組曲の白眉だと思います。
PINK MOZART version1 組曲「ドーリー」はもともと2006年のクリスマス・シーズンの公開のゆえ「ウケねらい」演出だったのでしょう、この曲もいやに荘厳な教会の雰囲気ですし、やたらカリヨンがキンコンカンコン鳴るなど全体的に「抹香臭い調理法」でしたから今回は編曲を大幅に見直し音質を向上させています。
原曲はピアノ連弾曲でPRIMOを幼い女の子が演奏することを想定して作曲されために幼児の集中力を考慮してかなり短いのですが、それではなんとも「味気ない」 PINK MOZART版はかなり「アンコ詰め」した、いつものMOです。

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FAURE:VI_LE PAS ESPAGNOL. DOLLY. op.56,

ガブリエル・フォーレ:「スペインの踊り」組曲ドーリーより
op.56, (1886/1887)

 
  Allegro.
  F. 3/8. 165(221)bars.[duration=2:43]
  Zen-on piano library.
  transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII

全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

わたくしの祖父は井の頭線のことを最期まで「帝都線」と呼んでいました。昔はそう呼ばれていたんですね、これは当初の計画「井の頭線」の起点は渋谷ではなく原宿と「井の頭恩賜公園」を結ぶ予定でした。現在は東京駅に変更になりましたが、この原宿駅は昭和のかなり後期まで天皇陛下が御行幸あそばれる時には御召列車の出発駅でしたから"帝"を入れたのでしょう。
ところで京王線・井の頭線と小田急線が交叉線を作り相互に乗り入れたらどんなに便利だろうと思った人はいませんか? 
わたくしもフシギに思っていましたが、これは絶対に不可能なのを去年初めて知りました。なぜならば井の頭線はJRと同じ「狭軌鉄道」小田急線は「標準軌鉄道」そして京王線はその中間にあたる「鉄道馬車軌道」で三路線ともにレールの幅が違うのです。日本は規格という点になると「てんでバラバラ」 一国内で交流電気のサイクルさえ違う「世にもまれ」な国です、それにつけても次世代DVDが早い時期にブルーレイに決着しておめでたいことでした。 と、ここまでが今日のお話の枕。

19世紀半ばから後半にヨーロッパ鉄道網が完成すると多くの人々がスペインを訪れレコンキスタ以前のイスラム文化に触れ、その異国情緒の虜になりました。作曲家達も一斉にスペインを題材に取り上げ一大ブームが巻き起こったといっても過言ではありません。
これもその時代の作品です、LE PAS ESPAGNOLを直訳すると「スペイン(踊り)のステップ」の意味です。
この曲も原曲は幼児の指の力を考えて「アッ」というまに終わってしまう短い曲ですから念入りにLOOPでつなげています。

そのスペインの「鉄道」に話は戻るのですが、このスペインだけはヨーロッパ大陸で唯一レール幅が違う「広軌鉄道」を採用したために現在では国境で列車を乗り換えるか、徐々にレール幅を狭めて(あるいは拡げて)ゆく区間を徐行して通過し油圧により車軸幅を調節する特殊な車両でないと相互に乗り入れることはできない、というたいへん不便なことになってしまいました。
なぜか? 19世紀にはまだ隣国フランスの侵略を恐れ、あえて大陸標準とはちがう線路幅の鉄道網を建設したからです。

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Friday, 18 April 2008

PIERNE:PRELUDE DE CONCERT sur un THEME de PURCELL. op.53,

G_pierne

ガブリエル・ピエルネ:
ヘンリー・パーセルの主題に基づく演奏会用前奏曲 op.53, (1933)

 
  Allegro non troppo.
   G. 4/4. 119bars [durarion=5:37]
   EDITIONS SALABERT(8614)
   transcrit par PINK MOZART MMVIII
    ★4月22日にRe-Master版に差し替えました

APMで公開するGabriel PIERNE:ガブリエル・ピエルネ(1863~1937)作品の第三弾となります。
ピエルネが70歳を迎えたときの作品、華美ではありませんが「枯山水」のようなワビ・サビ・風格を備えた佳品です。
原曲は1933年度のパリ音楽院BASSON(バスーン)科卒業試験課題曲として作曲されたピアノを伴う独奏曲です が、現在では演奏技術の向上により「初見レヴェル」のバスーン・レパートリです。

今回のPINK MOZART's Modus Operandiはとりわけ風変わりな趣向となりました…

まず、ピアノ部分を弦五部に置き換えるのは「常套手段」にしても独奏楽器を2オクターヴ上昇させ、なんとトランペットにしてみました。ほとんど4オクターブに達するレンジを有するバスーンに較べてトランペットは2オクターヴ強のレンジしかありませんから、そこにズームし自然に聞こえるように音形を整えました。ただし、これはあくまでもVirtual Computer Musicだからこそ可能な表現方法です、仮想トランペットに使用したレンジに現実からの逸脱は一箇所たりとも無いものの、現実的にトランペットで「この楽譜の演奏が可能か?」ということになると「超絶技巧・至難」おそらくは「無理」でしょう。

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Friday, 04 April 2008

DEBUSSY:LA FILLE AUX CHEVEUX DE LIN.

Debussy

クロード・ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
   「前奏曲集第1巻」より(1909~1910)

 
  Trés calme et doucement expressif.
     Ges. 3/4. 34bars [duration=2:22]
     transcrit par PINK MOZART MMVIII

フランスの厳冬期は晴れの日などほとんどなく、雲が手を伸ばせば届きそうなくらいに低く厚く垂れこみ陰鬱な日々が続きます。
この分厚い雲が3月になりますと少しずつ高く昇ってゆき少しずつ薄くなり、ついに太陽が顔を出すと「春」が到来します。 
長い冬からの解放の安堵感は日本とは比較にならないほど大きくヨーロッパの音楽では春を迎える歓びを表現した名曲が数多く生まれています。
PARISの緯度は信じられないでしょうがサハリン(樺太)中央部と同じ、つまり、どちらかというと極地に近いのでので、春分点を過ぎると日照時間は加速度的に長くなり、夏至の夜はわずか3時間程度の半白夜になります。

亜麻色とはどんな色か? 難しいですね。
一般的には金髪の「雅号」ですが、人によってはこの髪の色も日照量と比例します。
冬はほとんど黒色に見える髪が春になり日差しが回復すると徐々に脱色しはじめ、赤毛になり亜麻色→ブロンドから夏になると輝くばかりのプラチナプロンドと変化する髪をお持ちの人が欧州にはとても多いようです。

色見本では亜麻色とはこの字のような色ですが、どうも春から夏への過渡期(5月あたり)の髪の色ではないかと思われます。

ドビュッシーの前奏曲集第1巻の8曲目に収められている本曲はフランスの詩人Charles Marie René Leconte de LISLE.(1818~1894)シャルル・マリー・ルネ・ルコンテ・ドゥ・リルの同名の詩にインスパイアされ作曲されたといわれています。
(原詩と訳詩をGALERIE PINK MOZART掲載)

当サイトではドビュッシーの作品は多く公開していますので、
今回はドビュッシーの写真は過去の記事に使ったイメージを「使い廻す」ためにリンク先をさがしてものの驚いたことに一枚もありませんでしたので、あわててWIKIから著作権フリーイメージをカッぱらってきました。

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Friday, 14 March 2008

RACHMANINOFF:VOCALISE. op.34-14,

Rachmaninoff

セルゲイ・ラフマニノフ「ヴォカリーズ」 op.34-14,(1912)

 
  Lentamente,Molto cantabile.
    e. 4/4. 70bars[duration=6:01]
    based upon music for Vl'&Pf'' (IMC1632)
    transcrit par PINK MOZART MMVIII.

有名なラフマニノフの「ヴォカリーズ」は1912年に作曲された14の歌詞のない歌曲集の終曲を飾ります。
VOCALISEとはフランス語で声楽の練習方法の一種です。歌詞や階名の代わりに最初から最後まで一つの「母音」で歌う唱法です。AEIOUすべての母音で歌う練習をするのですが演奏会ではこのうち最も豊かな表現がとれるA音を用い、全曲をとおして「アアア~ アア・アーアア・アーアアアー」と歌います。
原歌曲集はソプラノかテノールのために書かれましたが現在では、ほとんどすべての楽器用に編曲された楽譜が出版されています。したがってありとあらゆる調性楽譜が存在するのですがPINK MOZART版は原調のホ短調で製作しました。
本作品はARCHIVES PINK MOZART開始時からの温かい支援者Site Cafe RIASさんから昨年の2月にリクエストされていたものですが、当時のシステムでは表現が不可能なために完成まで一年余もかかってしまいました。
RIASさん、おくれて申し訳ありません。

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Friday, 07 March 2008

PIERNE:IMPROMPTU-CAPRICE. op.9 ter,

Deux_femmes_8

ガブリエル・ピエルネ:「奇想即興曲」op.9 ter,(1885)

 
   Allegretto moderato.
    As-c-C-As. Récit-6/8-Récit-3/8-6/8.
    166bars+2Récit [duration=5:32]
    ALPHONSE LEDUC(A.L.10.381)
    transcrit par PINK MOZART op.100,
                
Henri Constant Gabriel PIERNEのハープ独奏用「奇想即興曲」は現在ハープのレパートリで最も重要な地位を得るほど、この楽器の特性を活かし切った優美この上ない旋律の名曲です。
原曲は1885年度パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)
ハープ科卒業試験課題曲として作曲されました。これがop.9,
のちにピエルネ自身によりピアノ用に編曲されたものがop.9 bis,そして卒業試験課題曲からより華やかに演奏効果を向上させた「演奏会版」が op9 ter,
残念ながらop.9,とop.9 bis,の楽譜は絶版になっていますのでPINK MOZART版はop.9 terに典拠して製作いたしました。

音楽学校に学んで一番楽しかったのは希少な楽器に自由に触れる、心ゆくまで鳴らしてみることができることでした。防音もされていますから銅鑼を狂ったように叩き続けても文句は出ません。例外はチェンバロ、この楽器は弦を掻き鳴らす「ベック」という箇所が天然の鳥の羽軸で作られているなど、とにかく構造がデリケートなので素人が乱暴に弾こうものなら、忽ち壊れてしまうため厳重に鍵のかかったレッスン室に安置されていました。
そこいくとハープの扱いなんて大らかなもので楽器が空いているときは誰でも自由に演奏できました。いまでこそハープを所有する高校吹奏楽部など珍しくも何ともないでしょうが、わたくしの音楽学校時代は実物にお目にかかる機会などは演奏会でしかありませんでしたから興味津々、時間さえあればハープを「いぢくり倒し」て遊んでいました。
もっとも音楽学校という特殊環境にあって男子生徒なればこそ他にも「もっとマシ」な「いぢくり倒すべき未知なる」対象はゴマンとあふれかえっておりますから、たいていはそちらを「いぢくり倒す」のに狂奔するんですが、わたくしは生物学的な方面にはトンと興味がなく、ひたすら未知なる楽器を探求する学究にいそしんでおりましたので、いまでもバルトークのVl'協奏曲2番冒頭のハープソロくらいは弾けます(と思います・・たぶん・)

ハープの弦は全部で47本、このガット弦(高音部は金属線)にちょっとした細工がありC線は赤くF線が青く染色され、それを目安に「つま弾き」ます。基部には7本のペダルがあり時計回りにA-G-F-Eが右足用 H-C-Dを左足で操作します。
このペダルが上がっている状態がフラット、一段押し込んでナチュラル、下に踏み込むとシャープ・ポジションになり、たとえば一番左のペダルを下まで踏み込むと全音域のHが一斉に半音上がりHisすなわちCになります。それゆえハープを演奏する際は曲中に何度もペダルを操作してシャープからナチュラルあるいはフラット位置に7本のペダルを演奏中に切り替える、なかなかに技術を要する「足捌き」を習得するのもたいへんに重要です。
このペダル群はスプリングで上向きのかなり強いテンションがかかっていて、フラットポジションからナチュラルポジションにするには一段踏み込んでスッとペダルを右にずらしてナチュラルのストッパー位置に押し込みます、また更にシャープポジションにするにはナチュラル位置から一段押し下げ、やはり右にあるストップ位置に持ってゆかねばならないのですが、このストッパー位置へ確実に入れないままペダルを放したりすると、ペダルはものすごい勢いで最上段のフラット位置まで跳ね上がって衝突しドッッカーン、ボッカーンと身の毛もよだつような大音響を発します。
銃声に近い音量ですからこれに着目し、このドッッカーン、ボッカーンの騒音を故意に発生させる現代曲もありますし、わたくしもドッッカーン、ボッカーンはしょっちゅうやらかしましたが、そのせいで楽器が壊れたという話は聞いたことがありません。
ハープとは優雅なフォルムに似合わず非常に強靱な楽器だと感動しました。
あ…でもこの記事をお読みの方がハープに触れる幸運に恵まれたとしても「ドッッカーン、ボッカーン」を試すのは一回きりに、い、いや!絶対に試してはなりません。

PINK MOZARTの記念すべきop,100となりました本mp3作品を同級生ハーピスト故K.A.の思い出に謹んで捧げます

こちらが実写版(!)「奇想即興曲」 キャプションの"Naoka Yoshino"はもちろん「吉野直子」さんの謬りです。近代ハープを完成させたのは「おフランス」なのですが現在シェアのほとんどを日本の「青山ハープ」とアメリカ合衆国のLYON & HEALY社製が占めています。わたくしが「いぢくり倒し」ていた楽器もライオン・エンド・ヒーリーの製品でした。

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Friday, 29 February 2008

D'INDY:SUITE EN RE DANS LE STYLE ANCIEN. I_PRELUDE.

Vincent_dindy

ヴァンサン・ダンディ:古典形式による組曲 op.24(1886)
第1楽章「前奏曲」

 
  Lent. D. 4/4.
  21bars. [duration=1:28]
  Based upon SUITE in Olden Style.(IMC 1876)
  transcrit par PINK MOZART MMVIII.

Paul Marie Théodore Vincent d'INDY:
ヴァンサン・ダンディ
は1851年パリに生まれ1931年パリに没した作曲家。現在ではむしろすぐれた「教育者」としての評価が非常に高く、1894年にはスコラカントルム創設者の一人として名を連ね、終生パリ音楽院で作曲の教鞭をとりました。
彼の指導を受け、のちに有名になった作曲家の名をあげますとErik Satie, Albert Roussel,  Isaac Albéniz, Arthur Honegger,  Darius Milhaud と、そうそうたるラインナップです。

イメージの凛とした端正な容貌とフランス姓でVincent d'INDY,  Giscard d'ESTANG, Charles de GAULLEなど姓の前に
de=(ドゥ・英語のofに相当します、なおフランス語ではe,a,i,で終わる一音節の語の直後に母音と無音のhで始まる語が連続するとe,a,i,を省きアポストロフで連結する=これをélision=エリズィオンの法則と呼びます)が含まれることからわかるのですが
ダンディは作曲家には珍しく「貴族」出身でした。

「古典形式による組曲ニ長調 作品24」原曲はトランペット・ソロ、フルート2本+弦楽四重奏の曲(コントラバス追加任意)で1886年(グノー「小交響曲」発表の翌年)に作曲、翌1887年に初演され好評を博したフランス音楽「19世紀一大精華」の典雅極まる組曲ですが、このオリジナルの楽器編成のバランスの悪さが祟ってか現在では演奏される機会は皆無に近く、CD録音も本年1月にベルギーからようやく発売されました。
じつは、なんとかこの名曲を皆さまに御紹介しようとComputer Musicでの再現に取り組みArchives Pink Mozartを始める動機になった曲でしたが製作には結局2年間を要しました。

■全楽章の再生D/LはGALERIE PINK MOZART

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D'INDY:SUITE EN RE DANS LE STYLE ANCIEN. II_ENTREE.

ヴァンサン・ダンディ:古典形式による組曲 op.24(1886)
第2楽章「入場曲」

 
  Gai et Modéré. D. 2/4.
  152bars. [duration=3:00]
  Based upon SUITE in Olden Style.(IMC 1876)
  transcrit par PINK MOZART MMVIII.

ENTREEとは舞踏会に参加者が入場してくる時に演奏される音楽、またはミサで司祭が登壇する際にオルガンで奏される短い合図のような音楽で入場曲あるいは登場曲と訳されます。
古典形式による組曲は「ムニュウ・デギュスタシオン」のような5コース仕立ての組曲になっていますが第1楽章の短い「前奏曲」につづくこの「入場曲」はアタッカで通奏されるので実質的には4楽章の組曲となります。
この楽章から、いよいよトランペット・ソロの活躍がはじまる、
なかなかに「お茶目」な組曲導入部です。

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D'INDY:SUITE EN RE DANS LE STYLE ANCIEN. III_SARABANDE.

ヴァンサン・ダンディ:古典形式による組曲 op.24(1886)
第3楽章「サラバンド」

 
  Lent. d. 3/4.
  69bars. [duration=3:15}
  Based upon SUITE in Olden Style.(IMC 1876)
  also: SARABANDE & MENUET.(IMC 3060)
  transcrit par PINK MOZART MMVIII.

サラバンドとはペルシャ(現在のイラン)起源でスペインを経由しヨーロッパに伝わり17~18世紀に大流行した、荘重な三拍子のダンスですが古典的な組曲の楽章名としても用いられるようになりました。

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D'INDY:SUITE EN RE DANS LE STYLE ANCIEN. IV_MENUET.

ヴァンサン・ダンディ:古典形式による組曲 op.24(1886)
第4楽章「ムニュエ」

 
  Animé. D. 3/4.
  136bars. [duration=3:51]
  Based upon SUITE in Olden Style.(IMC 1876)
  also: SARABANDE & MENUET.(IMC 3060)
  transcrit par PINK MOZART MMVIII.

ムニュエ=メヌエットは中庸なテンポの優雅なダンスでしたが、やはり組曲・交響曲における三拍子系楽章名として命運が長く、時代が下るにつれテンポは徐々に速くなりBEETHOVENの時代には完全にScherzo(スケルツォ=高速三拍子楽章)と交替しました。
この楽章のリズムはおもしろく、聴いていると拍子がたびたび切り替わるような印象を受けるでしょうが、楽譜上は一貫して3/4拍子で表記されています。
三拍子系において突如として元のテンポの3分の2の拍子を刻んだり、あるいは元のテンポの3/2倍の拍子を出現させ聴衆の意表を突き、楽興を高める技法はバロック期より曲の終止部によく用いられました。この手法をギリシャ語で「1.5」を意味するHEMIOLA「ヘミオラ」と申します。
バロック期には曲のごく一部で使われたのですが、19世紀になりますと有名なシューマンのピアノ協奏曲終楽章の中間部ではヘミオラの連続ですし、たとえばフォーレの「組曲ドリー」中の「キティ・ヴァルス」の中間部は一貫してヘミオラ手法で書かれるなど大流行しました。
この「古典形式による組曲」ムニュエ楽章も提示部と再現部はヘミオラと通常3拍子の切り返しの連続、あるいは伴奏部のみヘミオラ、中間部は完全にヘミオラ形式を貫き、活き活きとした「めざましく」躍動的な楽章になっています。
Hemiola
なお厳密にはHEMIOLA技法には2つのパターンがあり
AをHEMIOLA MAJOR=「陽ヘミオラ形」
BをHEMIOLA MINOR=「陰ヘミオラ形」と呼び、この楽章で用いられているのは後者です。(イメージはクリックで拡大表示可能)

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D'INDY:SUITE EN RE DANS LE STYLE ANCIEN. V_RONDE FRANCAISE.

ヴァンサン・ダンディ:古典形式による組曲 op.24(1886)
第5楽章「フランス風ロンド」

 
  Assez animè. D. 3/8.
  251bars. [duration=2:51]
  Based upon SUITE in Olden Style.(IMC1876)
  transcrit par PINK MOZART MMVIII.

ロンドとは舞踏会のフィナーレで踊られる「輪舞曲」の意味でしたが、音楽用語では短いパッセージを繰り返し出現させる手法を指します。
ロンド形式についてさらに詳しくお知りになりたい方はドルチェ先生「ピアノぶらぼー」に書かれた記事「ロンド形式とは? ロンドなピアノ曲で楽曲分析」を御参照ください。
この「フランス風ロンド」では一つの主題を声部ごとが追いかける遁走曲風(フーガ)、コーダでは「前奏曲」を回想して全曲の掉尾を飾ります。
この「古典形式による組曲」はトランペットが主役をつとめますが、これはこの組曲が「トランペット協会」の依嘱で作曲された経緯によるものです。
ダンディは原作の32年後の1918年、この2Fl' Trmp'+弦楽四重奏という特異な編成を木管五重奏+ピアノの近代的な六重奏曲に改め第1・第2・第5楽章を削除し"Sarabande et Menuet"「サラバンドとメヌエット」op.24bis,としてHAMELLEより出版されました。
こちらのほうは現在でも木管楽器室内楽の名レパートリーとしてひろく愛され、親しまれています。

■全楽章の再生D/LはGALERIE PINK MOZART

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Friday, 15 February 2008

GOUNOD:PETITE SYMPHONIE. I_Adagio et Allegretto..

Chrles_gounod

シャルル・グノー:小交響曲(1885)
第1楽章「アダージョとアレグレット」

 
  Adagio-Allegretto. 4/4. B.
    (123/156bars, duration=5:28)
    transcri par PINK MOZART.MMVIII

全楽章の再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

Charles-François GOUNOD:シャルル・グノー(1818~1893)は現在でも国民的な人気がある近代フランスの大作曲家です。
父親が画家、母親はピアニストという芸術的な家庭に生まれ、母からピアノの手ほどきをうけたのちにパリ音楽院で作曲を学び1839にローマ大賞を受賞しました。
グノーの作品で現在もっとも有名な曲は彼の代表作である歌劇FAUSTからとられた「マリオネットの葬送行進曲」 これは日本でも放送された「ヒッチコック劇場」のテーマ曲として使われたので(TV放送が存在した)全世界の人口に膾炙しました。

■マリオネットの葬送行進曲MIDI(3.4KB)
   (アダム・フォックス氏製作ファイルを拝借)

おなじくJ.S.BACH「平均率第一巻第一番」のプレリュードにメロディを付けたAve Mariaもあまねく親しまれています。

木管楽器室内楽曲として至高の地位を得ている「小交響曲」は晩年の1885年、管楽器室内楽協会の依嘱により作曲されWIKIPEDIAではグノーの交響曲第三番に位置づけられてはいますが原題は「木管楽器九重奏のための