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Posts from October 2007

SATIE:JE TE VEUX.

Sur_larc2

エリック・サティ 「ジュ・トゥ・ヴー」 (1900)

 

    Modéré.
      C-G-C-F-B-F-C-G-C.
      3/4. 282bars [duration=5:11]
      SATIE:Œuvres pour piano.
      ONGAKU NO TOMO EDITION.
      transcrit par PINK MOZART(2007)

【2010年10月10日追記】
2010年10月09日、再編曲したJe te veux2010を公開しました。

【2008年01月11日追記】
多くの御要望におこたえし、Je te veuxの女声版・男声版とも全文を
GALERIE PINK MOZARTに掲載いたしました。

1896年、エリック・サティは経済的に破綻した生活を立て直すために永年住み慣れたモンマルトル(イメージは凱旋門屋上から遠望したモンマルトルの丘、サクレクール寺院です)をはなれ家賃の安いパリの南に位置する郊外Arceuil(アルクイユ)に居を移します。Arceuilはパリ外郭環状道路から「太陽道路」と呼ばれる南仏に向かうA6にのると5分ほどの近郊です。(同地の担当行政機関ホーム・ページ内「当地にゆかりのある著名人=ジャン・ポール・ゴルチエの記載はありましたがエリック・サティの名はありませんでした)
      エリック・サティ参照記事@「ピアノぶらぼー!」

そこから毎日、パリを縦断し市内北方に位置するモンマルトルに通いキャバレーのピアノ弾きとして活躍し、また自らも多いに愉しんで「金の粉」「ピカデリー」などの「キャフェ・コンセール形式」の軽音楽を数多く作曲しました。

Darty_paulette  この有名な「ジュ・トゥ・ヴー」は1900年頃、Henry PACORY(オンリ・パコリ)の作詞、「スローワルツの女王」と謳われたPaulette DARTYの為に作曲されたものを、のちにサティ自身がピアノ独奏用に編曲したものです。
なお、ポーレット・ダルティの持ち歌としては、他にFascination:魅惑のワルツなどがあります。
         (イメージはマダム;ポーレット・ダルティ)

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PROKOFIEFF:HUMOROUS SCHERZO.

Prokofieff_scherzo003

セルゲイ・プロコフィエフ「愉快なスケルツォ」op.12-9(1912)

 
     Allegro-Poco piu lento-Allegro.
      C-D-C. 4/4. 74bars [duration=2:53]
      Kalmus Chamber Music[No'9423] Belwin Mills.
      transcrit par PINK MOZART(2007)

本日のプログラムは「冗談音楽」
「えっ、PINK MOZART編曲作品 は全部が全部、念のいった冗談ばかりじゃないのか?」と、いわれれば返す言葉もありませんが、これはプロコフィエフ自身が、いかなる理由で作ったかはともかく、まちがいなく「お戯れ」で作った小品です。
作品番号とプロコフィエフの年代記から、20歳の頃、したがってペテルブルグ音楽院在籍当時の作品、たぶん、なんらかの「余興」の為に作曲されたのでしょう。
原曲はバスーン(ファゴット)4重奏曲です。
この楽語の「*重奏曲」という意味が、はなはだ曖昧なので解説いたしますと:

「フルート四重奏曲」「オーボー四重奏曲」「クラリネット四重奏曲」「バスーン四重奏曲」といった表記の場合、フルートでいえば「フルート4本の合奏曲」あるいは「フルート」を冠したヴァイオリン・ヴィオラ・チョロの弦楽器3本をともなうアンサンブルの意味が両立しますし、MOZART・BRAHMSの「クラリネット五重奏曲」はクラリネット+弦楽四重奏ですが他の作品ではクラリネット×5本合奏曲の意味で使われる場合も多く、結局、楽語「*重奏」で楽器編成の意味が確立しているのは=
ヴァイオリン2本+ヴィオラ+チェロの「弦楽四重奏」
フルート+オーボエ+クラリネット+バスーン+ホルンの「木管五重奏」 オーボエ+クラリネット+バスーンの編成で以前は「木管三重奏」の名称がよく用いられましたが現在ではフランス語の"Trio d'Anches"の訳で「リード三重奏=リードトリオ」
上記の三者が「なんたら*重奏」という場合の楽器編成がカッチリと決まっている例です。

あとは「ピアノ三重奏=ピアノトリオ」が90%くらいの割合でピアノ+ヴァイオリン+チェロの編成を意味しますが、これはもう「絶対」というわけではありません。
「弦楽五重奏」となりますと、弦楽四重奏に追加される楽器で可能性が高いほうからヴィオラ、ついでチェロそしてコントラバスの順になります。
また多くの作曲家が「木管四重奏」の作品を書いていますが、これも「木管五重奏」から「何の楽器が欠番になるか」の定法は存在しません、
原則的にクラリネット・バスーンが外されることは「あまりない」のですが、近代になりますとバスーンの代わりにバス・クラリネットを登用したり、クラリネットの代わりにサクソフォーンを使用する例も見られますから要するに「なんでもあり」の、とても確定された楽器編成とは言えませんから、現在では前記の3例をのぞいて「*重奏」という呼称をなるべくさけて具体的な楽器編成を記述するのが主流となりました。
ちなみにPROKOFIEFF:Humorous Scherzoの楽譜表紙は
"Humorous Scherzo for four Bassoons"となっています。

といいつつも「重奏」の表記にカンするTRIVIAを記載しておきましょう:
二重奏=DUO.DUETTO《このサイトで一番評判の良い[こちらの記事]も御参照あれ》三重奏=TRIO. 四重奏=QUARTET 
五重奏=QUINTET. 六重奏=SEXTET(ゼクステット)七重奏=SEPTET. 八重奏=OCTET.(このあたりまでは常識なんでしょうが、この先を知っていると感心されますよ)九重奏=NONET.(ノネット)十重奏=DIXTET.(ディクステット)と表現します。

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PROKOFIEFF:SYMPHONIE CLASSIQUE. I_Allegro.

Paris

プロコフィエフ「古典交響曲」(1917)第1楽章=アレグロ.

 
    Allegro.
      D-g-D. 2/2. 207bars [duration=4:11]
      BOOSEY & HAWKES.HPS33
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

《10月20日追記》じつは「古典交響曲」はプロコフィエフのハイドンによせる「オマージュ」という肝心なことは知ってはいたんですが、ひとこと「いいわけ」をいたしますとMP3を製作を終えて、
いざ、公開の段階となると精根つきはてたヘロヘロの状態になり、どうしても楽曲に対する「解説」は、惨なほど「おざなり」になります。
そこで、以前から「ピアノぶらぼー!」ドルチェ先生に”しつこく言い寄って”この曲の解説をお願いしてきましたら、このたび、ついに念願をかなえていただき「古典交響曲」のステキな解説記事を公開してくださりました。
わたくしの解説なぞはスッ飛ばして、どうか『ハイドンを被ったプロコフィエフの古典交響曲』@『ピアノぶらぼー! もっと身近にクラシック』の名解題を御参照ください。
ドルチェ先生に感謝いたします。 
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セルゲイ・プロコフィエフは1891年生まれ、1918年に革命後のロシアを避け、一時アメリカに亡命しますが1933年に「ソ連邦」に帰国し1953年、モスクワにて死去しました。未完となった「チェロ協奏曲」の作品番号は「132」ですが、現在も彼の管弦楽作品で演奏される曲目は意外と少なく列挙しますと、両ヴァイオリン協奏曲、5つあるピアノ協奏曲の中では特に3番、組曲「ロメオとジュリエット」「シンデレラ」「キージェ中尉」「道化師」「3つのオレンジの恋(とりわけ『マーチ』はCDのFILL UPによく用いられます)」 そして、なんといっても有名なのは、「ピーターと狼」でしょう。
交響曲は小交響曲+7番まで作曲しましたが、とりわけ1番にあたる「古典交響曲」以外がプログラムに登場することは、あまりない、というよりは「ほとんど」ありません。

この『古典交響曲』は後世の副題や俗称ではなく作曲者自身が多分にアイロニックに命名したものですが、完成した1917年にしても"古典"どころかとてつもなく「ブッとんだ」交響曲です。
ただし管弦楽法に限っては既に開始されたオーケストラの「とどまることのない軍拡」に反して厳格な18世紀流の「持ち替え無し2管編成」を踏襲し、なおかつ、プロコフィエフ作品全般の特徴である「諧謔味」が特醸出された、「オチャめ」な作品です。
古典交響曲は「標準的な4楽章で構成された交響曲」ではあるものの、全曲でわずか15分ですから、メインプログラムよりも演奏会の開幕曲として好まれています。

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PROKOFIEFF:SYMPHONIE CLASSIQUE. II_Larghetto.

プロコフィエフ「古典交響曲」(1917)第2楽章=ラルゲット

 
    Larghetto.
      A-C-A. 3/4. 71bars [duration=4:22]
      BOOSEY & HAWKES.HPS33
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

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PROKOFIEFF:SYMPHONIE CLASSIQUE. III_GAVOTTA.Non troppo allegro.

プロコフィエフ「古典交響曲」(1917)第3楽章=ガヴォッタ

 
    Non troppo allegro.
      D-G-D. 4/4. 53bars [duration=1:29]
      BOOSEY & HAWKES.HPS33
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

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PROKOFIEFF:SYMPHONIE CLASSIQUE. IV_FINALE.Molto vivace.

プロコフィエフ「古典交響曲」(1917)第4楽章=フィナーレ

 
    Molto vivace.
      D-C-A-B-D-C-D.
      2/2. 224bars [duration=4:09]
      BOOSEY & HAWKES.HPS33
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

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