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PROKOFIEFF:HUMOROUS SCHERZO.

Prokofieff_scherzo003

セルゲイ・プロコフィエフ「愉快なスケルツォ」op.12-9(1912)

 
     Allegro-Poco piu lento-Allegro.
      C-D-C. 4/4. 74bars [duration=2:53]
      Kalmus Chamber Music[No'9423] Belwin Mills.
      transcrit par PINK MOZART(2007)

本日のプログラムは「冗談音楽」
「えっ、PINK MOZART編曲作品 は全部が全部、念のいった冗談ばかりじゃないのか?」と、いわれれば返す言葉もありませんが、これはプロコフィエフ自身が、いかなる理由で作ったかはともかく、まちがいなく「お戯れ」で作った小品です。
作品番号とプロコフィエフの年代記から、20歳の頃、したがってペテルブルグ音楽院在籍当時の作品、たぶん、なんらかの「余興」の為に作曲されたのでしょう。
原曲はバスーン(ファゴット)4重奏曲です。
この楽語の「*重奏曲」という意味が、はなはだ曖昧なので解説いたしますと:

「フルート四重奏曲」「オーボー四重奏曲」「クラリネット四重奏曲」「バスーン四重奏曲」といった表記の場合、フルートでいえば「フルート4本の合奏曲」あるいは「フルート」を冠したヴァイオリン・ヴィオラ・チョロの弦楽器3本をともなうアンサンブルの意味が両立しますし、MOZART・BRAHMSの「クラリネット五重奏曲」はクラリネット+弦楽四重奏ですが他の作品ではクラリネット×5本合奏曲の意味で使われる場合も多く、結局、楽語「*重奏」で楽器編成の意味が確立しているのは=
ヴァイオリン2本+ヴィオラ+チェロの「弦楽四重奏」
フルート+オーボエ+クラリネット+バスーン+ホルンの「木管五重奏」 オーボエ+クラリネット+バスーンの編成で以前は「木管三重奏」の名称がよく用いられましたが現在ではフランス語の"Trio d'Anches"の訳で「リード三重奏=リードトリオ」
上記の三者が「なんたら*重奏」という場合の楽器編成がカッチリと決まっている例です。

あとは「ピアノ三重奏=ピアノトリオ」が90%くらいの割合でピアノ+ヴァイオリン+チェロの編成を意味しますが、これはもう「絶対」というわけではありません。
「弦楽五重奏」となりますと、弦楽四重奏に追加される楽器で可能性が高いほうからヴィオラ、ついでチェロそしてコントラバスの順になります。
また多くの作曲家が「木管四重奏」の作品を書いていますが、これも「木管五重奏」から「何の楽器が欠番になるか」の定法は存在しません、
原則的にクラリネット・バスーンが外されることは「あまりない」のですが、近代になりますとバスーンの代わりにバス・クラリネットを登用したり、クラリネットの代わりにサクソフォーンを使用する例も見られますから要するに「なんでもあり」の、とても確定された楽器編成とは言えませんから、現在では前記の3例をのぞいて「*重奏」という呼称をなるべくさけて具体的な楽器編成を記述するのが主流となりました。
ちなみにPROKOFIEFF:Humorous Scherzoの楽譜表紙は
"Humorous Scherzo for four Bassoons"となっています。

といいつつも「重奏」の表記にカンするTRIVIAを記載しておきましょう:
二重奏=DUO.DUETTO《このサイトで一番評判の良い[こちらの記事]も御参照あれ》三重奏=TRIO. 四重奏=QUARTET 
五重奏=QUINTET. 六重奏=SEXTET(ゼクステット)七重奏=SEPTET. 八重奏=OCTET.(このあたりまでは常識なんでしょうが、この先を知っていると感心されますよ)九重奏=NONET.(ノネット)十重奏=DIXTET.(ディクステット)と表現します。

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Comments

会長殿!!

コレ!ねこぼーし!
ドウ・ドウ・ドウ・ドウ…
どうかこれ以上の御乱心は…
コホン、どうか抑えて、抑えて、
平に、平に、お願いいたしますよ。

Posted by: PINK MOZART | Tuesday, 23 October 2007 at 00:10

ドルチェさん

セーフ!でしたか?
REFERENCEありがとうございました。

ハァ~ コレね、この写真。

「ディアギレフ・アンセルメ・ストラヴィンスキー・プロコフィエフの写真」(L→R)

ホント、すごいな~! プロコフィエフが2m近いんでしょう?(それとなんか、チョット、ヤンキぽくない?)どうなってるんだろう。

ハナシは全然かわりますが、コレを見ていて、昔、教科書で見た「ポーツマス講和会議」の写真を思い出しました。
ロシア側代表は197cm偉丈夫のウィッテ全権大使、日本側代表は145cmの小村寿太郎全権大使。二人が並んだ写真を見て
「わッ ロシア人ってデケー!」と驚きました。
しかも小村全権、一週間にわたってウィッテ相手に一歩も引かずに獰猛なまでに「相手に喰いつてはなれず」日本側全面有利に話をまとめたんですから、昔の日本人ってガッツがあったんですね~

Posted by: PINK MOZART | Tuesday, 23 October 2007 at 00:02

わははははははははは!すごいすごい!あははは!
こうキタかーっ!実況中継とは思いもつきませんでした。
さらにグリーンカードがあるなんてまったく知りませんでした。
その、めったに出ないカードをいただけるなんて光栄の極みです。
あまりにもPINKYさんのコメントが素晴らしく感激しましたので
私のコメントとPINKYさんの返信をセットにして
友人数名にメールで送ってしまいました。
各方面で馬鹿ウケです。

このサイトの品位を下げてるのではないかと思いつつ
どんどんいけいけやっちゃえ!って、追い込み馬、
最終コーナーでのイキオイのような気持ちでわくわくしております。
……ドルチェ先生、あきれていらっしゃいませんか…?

Posted by: ねこぼーし | Monday, 22 October 2007 at 19:14

懐かしくなって、思わず弾いて遊んじゃったよ~(笑)。
ピアノ曲の解説では、ファゴット4本を想定して書いたのどーのこーのってあるので、ファゴット4原曲のつもりでおりました。
気になったので、うちのプロコ本を見てみた。
ピアノのための10の小品 Op.12のほうは、数年にまたがった曲の寄せ集めで、まとめての出版だと1914年、ファゴットのは1912年に作曲 1915年に出版って書いてありました。
あ、リンクありがとうございます。 うちもそのうちサイトをいじるから、いつのことやら待っててね。

長身のプロコ様、ディアギレフとアンセルメとストラヴィンスキーと並んで写ってる写真だと、ストラヴィンスキー以外のお二人はもっとでかい感じで、こんな大男たちに囲まれたら楽しいだろーなーと(爆)。
お姫抱っこされるなら、ディアギレフのがいいな。でも、男が好きな人はちょっと・・・。

ねこぼーし様
訪問してくださったそうで、ありがとうございました。
男前? むふふ。 ピアノ専攻の学生の間では、一応人気あったのです。曲が好きだと、見た目まで輝いて見えてしまいまして。

Posted by: ドルチェ | Monday, 22 October 2007 at 03:05

「おおーっと、ここで主審が今のねこぼーしのプレー対してホイッスル! 試合をとめました!」
「警告でしょうね『馬並み』はいけない」
「主審がポケットに手を入れました、イエローでしょうかレッド・カードでしょうか?」
「当然レッドです、あまりにも危険でした」
「ああーっ さしだしたのは、なんと!グリーンです、選手のフェアプレーを賞賛するグリーン・カードです!!!」
「グリーンですか、グリーン!」
「いや、これは珍しい! 長い間実況をやっていますが、グリーン・カードを実際に目にするのは初めてです」

ねこぼーしさん、知ってました? 
サッカーにグリーン・カードも存在するのを。
わたしは、つい数日前に初めて知りました。

Posted by: PINK MOZART | Sunday, 21 October 2007 at 00:07

ドルチェ先生のサイトでプロコフィエフのお姿を
拝見してきました。
わー、ほんと男前。背が高~い。そしてマッチョなんですか!
これじゃ「役立たず」どころか「馬並み」かな。
…ってさん太が言っていました。
私はこんなハシタナイこと言いませんよ。

Posted by: ねこぼーし | Saturday, 20 October 2007 at 20:33

ドルチェさん

そうなんですよね。
「この曲の原曲はバスーン4重奏」って書くにはかなり「ためらい」があり、もしかしたら、ピアノ譜が「先ずありき」で、あとから元ネタに使ったかな?といろいろと調べてみたんですが…
バスーン版楽譜に「編曲者」の表示はなく、ただプロコフィエフ op.12-9,だけの表示ですし、手にある文献で一番古い1950年代のリストにも「バスーン4重奏」で出ていますから、「ま、いいか!?」の程度ですから、あまりアテにはなりませんが。

このスケルツォはピアノよりも持続音で表現した方が「笑えます」よね。

それと昨日、「ピアノぶらぼー! もっと身近にクラシック」を当方の常設LINKSにちゃっかりと記載しましたので御了承ください。

Posted by: PINK MOZART | Saturday, 20 October 2007 at 17:18

ねこぼーしさん

ヒヒヒヒ…
ますますコメントがディープになってきました。
これから先が「どうなることやら」で、楽しみになってきます。

Maurice RAVELは長身ではあるものの、体格は栄養失調のように、柳のような身体をしていました。Claude DEBUSSYは一説では150cmにみたない小男だったとか、なんとなく「泰西作曲家」って全体的に蒲柳の質で「ひよわ」なイメージがあるでしょう?
と~こ~ろがギッチョンチョンで、このプロコフィエフって人は筋骨隆々のマッチョで身長も2mに近い「雲を突く」ような大男でした。

公式にお許しが出ましたから、もうバンバンと繋いじゃうんですが、詳しくは「ドルチェ先生」のこちらの記事を、ぜひ御参照ください。

ですから多少の肥満女性でも苦もなく片手でヒョイと抱えて運べたかもしれませんよ。

Posted by: PINK MOZART | Saturday, 20 October 2007 at 16:56

ようやく宿題提出にきたら、およよ!プロコ様グッズが増えてる!!!
古典交響曲で突如古典回帰したかのように思われるのもアレなので、ほんとは、この作品12(ピアノの古典組曲みたいな方ね)のことも書きたかったんですよー。
でも、あまりに長くなりすぎるから、我慢したの。
こーゆーシニカルなお笑いこそ、ザ・プロコフィエフって感じで、いかしてるのよね。
ピアノで弾くより、さらにまぬけ度アップで笑えますな。 ファゴ版の方は、聴いたことないのです。
ピアノでやると、もっとカラッとしちゃうんで、グロい重さもなくなっちゃうし、いやぁ、楽しかった。
おかげで、寝る暇、減っちゃったじゃん!(笑)

Posted by: ドルチェ@ピアノぶらぼー! | Saturday, 20 October 2007 at 02:59

はははは!重い、重~~~い!
重厚とは違うこの重さ。尊厳とも違うこの重さ。
これはですね、プロコフィエフ氏がこっそり愛人と
いっしょに甘~いお酒を飲んでいたところ
「ああ、私酔っちゃったわ~」って
彼女がしなだれかかってきたわけです。
そこで、よっしゃーっ!ってお姫様抱っこをしたところ
う、ううう?なんでこんなに重いねん!
コルセットで体型矯正をしているのを見抜けなかったのです。
抱きかかえたまま、暗黒舞踏のような態勢のマヌケ顔の
プロコフィエフ氏、1分のあたりから
よっしゃ、ベッドルームまで引きずってゆこうって
床をズズズ…っと。
2分6秒のあたりで彼女はかっきりと目を開け、
なによ、この役立たず!って怒り出した…って
そんな展開ですね。あー、面白い。

Posted by: ねこぼーし | Friday, 19 October 2007 at 22:19

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