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Posts from November 2007

JANACEK:SINFONIETTA.I_Allegretto.

Janacek

ヤナーチェク:シンフォニエッタ第1楽章「ファンファーレ」

 
  Allegretto.
    Des.84bars in notation,means113bars.
    [duration=2:16]
    based upon Kleine Partitur-286(日本楽譜出版社)
  transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

ARCHIVES PINK MOZART開設に際してSITE MARKINGになるようなハデで楽しい大曲として最初はZoltan KODALY(ゾルタン・コダーイ)の交響組曲「ハーリ・ヤーノシュ」を計画していました。ところがコダーイの没年1967年をつい失念し、いざ着手段階になり著作権が有効なのにあわて、当初はDTMでの表現は「とても無理」と諦めていたレオシュ・ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」がROLAND新音源の登場にともない、PINK MOZARTが標榜する[with Wits, a bit of Kitschy, but Gracefullywith Wits, a bit of Kitschy, but Gracefully](ユーモラスで、ちょっとキッチュ、でも極めて優雅に)なら表現が可能なことに気がつき本日の公開に、どうにかこぎつけました。

レオシュ・ヤナーチェクは1854年モラヴィア(現チェコ共和国)に生まれた国民楽派の作曲家。1926年チェコスロヴァキアで6年毎に開催される東欧の体育大会「ソコル」の開幕祝典のための作曲を依頼され、その前年の保養先で軍楽隊の野外コンサートでファンファーレを聴いて以来温めていた構想をヤナーチェクの活動拠点チェコスロヴァキアのBRNO市を活き活きと描く全5楽章からなる大作交響詩SINFONIETTAとして完成させました。

「シンフォニエッタ」は基本的には3管編成管弦楽なのですが、これに加えてオーケストラ最後列にC管トランペット9人、B管バス・トランペット2人、テナーチューバ2人がずらりと並び第1楽章はこの金管群とティンパニのみ(オーケストラはTACET)によるファンファーレが奏されます。このファンファーレ隊は第2~第4楽章は着席のまま沈黙を守りますがフィナーレ第五楽章の半ばを過ぎ楽興がいよいよ極に達しようとする頃合いを見計かると、やおら立ち上がり冒頭と同じファンファーレをオーケストラと共同で演奏し一大「予定調和」を完結させるという演奏効果と視覚効果が抜群に優れた名曲です。

■Leoš Janáček:SINFONIETTA 管弦楽楽器編成

4Flutes(1piccolo)  2Oboes. 1English-Horn.
1Sopranino-Clarinet in Es. 2Clarinets in B
1Bass-Clarinet in B. 2Bassoons.
4French-Horns in F. 3Trumpets in F.
3Trombones. 1Tuba.

9Trumpets in C. 2Tenor-Tubas. 2Bass-Trumpets in B.

1Harp. Timpani. Chimes. Cymbals. Strings【弦5部】

(イメージはBRNO市にあるヤナーチェク劇場です)

Janacek_theatre_2

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JANACEK:SINFONIETTA.II_Allegretto.

Spilberg_castle

ヤナーチェク:シンフォニエッタ第2楽章「城」

 
  Allegretto.
    Des.208bars in notation,means242bars.
    [duration=5:36]
    based upon Kleine Partitur-286(日本楽譜出版社)
  transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

BRNO市を睥睨するように小高い丘に聳え立つシュピールベルグ城を描いた交響詩です。
よく旅行案内書で「ヨーロッパの古城」なんて言葉を見かけますが、ヨーロッパの「お城」で「ちっとも古くない最近建てられたお城」なんてありゃしません。
その点、わたくしなぞは小学生の時分に実に得難い経験をしております。観光の目玉にしようと御維新で焼け落ちた城の再建を始めたものですから通学路にある「お城」が日に日に完成に近づくのを間近に接するというフシギでブキミな体験をしました。

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JANACEK:SINFONIETTA.III_Moderato.

Queens_convent

ヤナーチェク:シンフォニエッタ第3楽章「女王の修道院」

 
  Moderato.
    as.185bars in notation,means214bars.
    [duration=4:32]
    based upon Kleine Partitur-286(日本楽譜出版社)
  transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

14世紀BRNOに開かれた「パリサイ聖母教会」は後に「女王の修道院」と呼ばれ発展しました。少年ヤナーチェクはこの修道院を眼にしながらヴァイオリンのレッスンに通ったそうです。
この修道院は近代になると宗教施設であると同時に自然科学の研究拠点としても活躍し遺伝学で有名なメンデルはここの司祭を務めた期間中に「メンデルの法則」を完成させました。

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JANACEK:SINFONIETTA.IV_Allegretto.

Bruno

ヤナーチェク:シンフォニエッタ第4楽章「街路」

 
  Alelgretto.
    Des.167bars in notation,means188bars.
    [duration=2:47]
    based upon Kleine Partitur-286(日本楽譜出版社)
  transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

BRNOの街の喧噪、行き交う人々の様子を活写した、この組曲で唯一軽快なポルカ仕立ての交響詩です。
なおBRNO市公式HPにて趣のある同市の360度夜景がご覧になれます。

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JANACEK:SINFONIETTA.V_Allegro.

Old_town_hall

ヤナーチェク:シンフォニエッタ第5楽章「市庁舎」

 
  Allegro-Alelgretto.
    es-Des.226bars in notation,means261bars.
    [duration=6:52]
    based upon Kleine Partitur-286(日本楽譜出版社)
  transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

13世紀に建設され1935年まで市庁舎として使用された美しい塔を有する建物が見守るBRNO一大叙事交響詩は音楽がクライマックスに達するや今度はTUTTIで第1楽章のファンファーレに回帰し、8小節のCODAと3小節にわたる長大な変ニ長調主和音の最強奏により閉じられます。

本作品を以てARCHIVES PINK MOZARTの収蔵曲はちょうど80曲になり次回作からはいよいよCENTURY PAGEへと入ります。CENTURY SERIESとしてARCHIVES本来のフランス音楽にもどりCharles GOUNOD作曲PETITE SYMPHONIE. Vincent d'INDY作曲SUITE en ré, dans le style ancienを予定しております。どうか御期待ください。
(イメージはBRNO旧市庁舎)

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MacDOWELL:To a WILD ROSE.


Macdowell

エドワード・マクダウェル 「野バラに(寄す)」1896

 
      Semplice. con tenerezza,
      A. [duration=1:41]
      2/4. 51bars
      based upon downloaded free MIDI file
      from www.d-score.com
      transcrit par PINK MOZART(2007)

【2008年1月20日追記】
Woodland Sketches:「森のスケッチ」より

from Uncle REMUS「アンクル・リーマス」を公開しました

アメリカのロマン派作曲家マクドウェルの生涯はなかなかに波瀾に満ちておもしろいのでWIKIの英語版を抄訳いたします。

1860年ニューヨークに生まれる、最初のピアノレッスンをマクドウェル家に寄宿していたコロンビア人ヴァイオリニストのホアン・ビトラーゴより受ける。
のちにヴェネズエラのピアニスト、テレサ・カレーニョに習う。
1877年の暮れ、一家はパリへ移り彼はパリ・コンセールヴァトワールに入学を許される。その後ドイツ・フランクフルトのHOCH'SCHE(なんてよむんだろう?ホッフシェかな?)音楽院に作曲とピアノを学び、同院に訪問したフランツ・リストに作品とリストの交響詩のピアノ・リダクション譜を見てもらったことがあるようです。(ただし、褒められたなんて書いてありません)

1884年、マリアンと結婚、フランクフルト、ヴィースバーデンに居をかまえ創作に励みますが経済的に破綻し1888年合衆国に帰国、1904年までコロンビア大学(ニューヨークの真ん真ん中にある、ホラ、あの「いちご白書」の舞台になった大学です)の音楽学教授をつとめます。

1904年にはアメリカ芸術院=American Academy of Arts and Letters(AAAL)の創立会員7人中の一人として選ばれます。
この頃より夏の別荘があったニュー・ハンプシャー州ピーターボローの近くに現在でいうアート・コロニーを建設する構想を温めていましたが同年、馬車の事故により生じた精神障害が進行し晩年は彼の作品を演奏した「メンデルスゾーン・グリークラブ」の経済的援助に支えられながら1908年48歳の若さで亡くなりました。
念願であったアート・コロニーはその前年、夫人のマリアン・マクドウェルにより「マクドウェル・コロニー」として結実し、彼の地に埋葬されています。

WIKIには代表作としてピアノ協奏曲第2番(オラ、しらネ~)四声合唱曲、ピアノ組曲「森のスケッチ」Sea Pieces, New England Idylsを挙げていますが、彼の作品で唯一親しまれている「野バラ」は2手ピアノ組曲「森のスケッチ」全10曲中最初の曲です。
在ドイツ時の作品ですが、この森は「黒い森」の情景ではなく組曲の他の題名=
I. To a Wild Rose - II. Will o' the Wisp - III. At an Old Trysting Place - IV. In Autumn - V. From an Indian Lodge - VI. To a Water-lily - VII. From Uncle Remus - VIII. A Deserted Farm - IX. By a Meadow Brook - X. Told at Sunset
から幼少期の思い出に基づいた作品とわかります。
Wild Roseは野バラと訳されますが植物学的に日本名は「タカネバラ」が正しいようです。

Mdc_a_rgb2_2
なおThe MacDowell Colonyは本年創立100周年を祝し、アーロン・コープランド、レナード・バーンスタインらも一時同コロニーにて創作活動をしたことがあります。

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GERSHWIN:I GOT RHYTHM.

Gershwin

ジョージ・ガーシュイン 「アイ・ゴット・リズム」 (1930)

 
      Very marked-Martellato.
      Des-C-F. [duration=3:07]
      2/4. 197bars
      based upon downloaded free MIDI file
    (72bars) from www.d-score.com      
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■2012年3月26日にversion3 "I Got Rhythm 2012"を公開しました。 
■I got Rhythm2012のダウンロードはこちらからどうぞ(無料)

George GERSHWIN(本名=Jacob Gershowitz)は1898年9月26日にNew York-Brooklynで生まれ1937年7月11日L.A.で亡くなりました。
彼のプロフィールについては例によって:
ドルチェさんの記事@「ピアノぶらぼー!」を御参照ください。

有名な"I got Rhythm"は1930に初演されたミュージカル
"Girl Crazy"の一節。
ガーシュインがこの曲のコーダに記入した"MARTELLATO"は本来弦楽器の用弓用語なのですが転じてピアノに用いられる場合は「強いアクセントをともなったスタッカート」の意味になります。

なお、このMP3ファイルは音楽が始まってから終わるまでが、おおよそ『3分間』で製作しましたので、どうかダウンロードしていただき「カップ麺」調理の際にでも「計時音楽」として御利用くだされば編曲・製作者としてこれに過ぎる歓びはありません。

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TARREGA:LAGRIMA.

Tarrega

フランシスコ・タルレガ(タレガ) 「ラグリマ=涙」

 
      Andante.
      B-b-B.(original=E-e-E) [duration=1:46]
      3/4. 32bars(16bars in notation)
      transcrit par PINK MOZART(2007)

Francisco de Asís TÁRREGA y Eixeaは1852年に生まれ、1909に亡くなったスペインの作曲家。
「近代クラシックギター奏法の父」といわれる名ギター奏者でもあり長年マドリッド音楽院のギター科教授として教職をつとめました。
タルレガの曲で一番有名なのは、おそらく「アルハンブラ(宮殿)の想い出」ですが、このLágrima「涙」も一度は耳にされたことのある有名なギター独奏曲です。
音響上「変ロ長調」で製作しましたが原調は増4度高い「ホ長調」で作曲されています。

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