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Posts from January 2008

PROKOFIEFF:NAISSANCE de KIJE. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

Lieutenant_kije

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「キージェ中尉の誕生」

 
   Andante assai-Doppio movimento.
      D-B-C-B-D. 4/42. 97bars [duration=4:24]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

セルゲイ・プロコフィエフが長期にわたるアメリカ一時亡命より帰国し1933年レンフィルム(レニングラード映画)製作劇場映画
"Поручик Киже"「同志キージェ」のために作曲した映画音楽から5曲を抜粋し翌年管弦楽演奏会用に再編したものが交響組曲「キージェ中尉」です。

原作は Yury Tynyanov (1894-1943)ユーリ・ティニャーノフの小説で映画脚本もティニャーノフ本人により書き下ろされました。残念ながらポスターが残るのみでフィルムは現存しません。
この交響組曲に関してわれらの偉大なる同志"ドルチェ"が綿密な解説記事を近々電網上梓される御予定ですから、委細はそちらに譲ることとして「キージェ中尉」のシノプシスだけを御紹介しますと:

ストーリーはニコライ王朝を徹底的に皮肉った風刺劇で、ある日女官のけたたましい叫び声によって昼寝を妨げられた「ツアー(ロシア皇帝)」が怒り「近衛の責任者はだれだ?」と侍従を難詰します、すると「アワワ…アワワ…」とうろたえて上奏する「本日の近衛士官は・・・です」の「・・・です」にあたる"Киже"
[Kizhe]
を担当近衛士官名と勘違いし「そのキージェとやらをシベリアにすっ飛ばせ!」の御下命。おそれをなした「とりまき達」は存在しない「キージェ」を実在の士官のようにデッチ上げ「シベリア送致完了」を虚偽報告して「事なき」を得ます。
後日ツアーはノイローゼに罹り「キージェ中尉」が実は「怠惰な士官」などではなく、女官に悲鳴を上げさせて自分の暗殺を阻止した立派な「忠義者」であった、と思いこみ急遽シベリアから帰還させ御寵愛の女官を下賜する・・・・・スラップスティック仕立てのニコライ王朝風刺小説が原作となった映画でした。

交響組曲版の演奏には2管編成管弦楽+ハープ・ピアノ(6小節だけチェレスタが必要ですが『無い場合』はシロホンかピアノでオクターブ高くして演奏せよの指示)大太鼓・小太鼓・シンバル・タンバリンと鈴(打楽器奏者3人必要)、そしてバリトン独唱あるいはテナー・サクソフォーンが必要です。

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PROKOFIEFF:ROMANCE. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「ロマンス」

 
   Andante.
      g-ges-es-g. 4/4. 69bars [duration=3:46]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

この楽章はバリトン独唱が入りますがプロコフィエフ本人の編曲によりテノールサクソフォーンでの代奏も可能になっています。
また独唱者がいる場合はサクソフォーンのパートは「バスーンで演奏してもよい」の指示があり、スコアも「ダブって」書かれています。
サクソフォーンはバリトンの代替には音質・音域ともに適し、1934年当時においては非常に斬新な楽器用法ではありますが現在では珍しくも何ともなく、むしろ響きが卑俗に「流れすぎる」のを嫌ってPINK MOZART版は断固として排除しました。

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PROKOFIEFF:NOCES de KIJE. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「キージェ中尉の結婚」


 
   Allegro fastato
      Es-a-Es-D-Es-D-Es. 2/2. 117bars [duration=2:35]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

「ツアー」の下命により挙行される架空の人物「キージェ中尉」結婚式の情景音楽です。
この楽章の軽やかなテーマはスコア上ではコルネットが指定されています。がプロコフィエフ自身の指示により「トランペット」でも演奏が可能です 。
現在ではコルネットはトランペット奏者が必要に応じて吹き分けますが元来、コルネットとトランペットとは出自がまったく違い、トラペットはファンファーレを奏す長大な直管を持ちやすく折り曲げたもの、一方コルネットは最初から円形に丸まっていた「ポストホルン」から発展し近代的なバルヴ・ピストンを装備し自然倍音以外の半音階で演奏可能になったのはコルネットの方が先でした。
またトランペットは管長によりさまざまな調性管が発達しましたがコルネットは現在in Bのみが存在します。奏法はコルネットの方が「ずいぶん易しく音質は丸みを帯び、全域にわたって均一な音質を保持、金管楽器奏者を志す者はすべからくコルネットから入門するとよろしい。」(ナ~んて金管楽器奏法の本に書かれていますが、わたしゃ吹いたことは無いし興味すらも無いんで『そんなこたァ知ったこっちゃ』ありません)

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PROKOFIEFF:TROIKA. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「トロイカ」


 
      Moderato
      D-B-D-B. 4/4. 95bars [duration=2:40]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

シベリアからキージェ中尉を送還するためにトロイカ(三頭立て馬車)を疾走させる情景音楽です。この楽章にもバリトン独唱が入りますが長調の詩は:
「おなごの正体は宿屋なり~ 男が夜にチェックイン、朝にはチェックアウト、男がいないと中身は虚ろ~」
短調の詩は:
「くるしゅうない、ちこー寄れ、のぅ、そちが独り身か男持ちだか、『初心』だろうが『ヤリ手』だろうと、あ、そんなの関係ネェ~あ、そんなの関係ネェ」ってな調子の完全にアホな「戯れ唄」ですから演奏会においてもCDでもバリトンが朗々と歌うヴァージョンは聴いたことがありません。
実は「キージェ中尉」を早くからコンピュータ・ミュージックで取り上げてみたいとは思っていました。第2楽章調理法はアッサリと名案を思いついたもの、この楽章の短調フレーズをどんな音で表現するのかがネックでした、が、昨年夏にちょっとした偶発事故により「悪魔的な企み」を思いつき今回の製作が可能となりました。

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PROKOFIEFF:ENTERREMENT de KIJE. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「キージェ中尉の葬列」

 
      Andante assai-Allegro moderato-Andante assai.
      D-a-fis-g-fis/E-Es-h-F-E/fis-E-Es-D.
      4/4-2/2. 137bars [duration=5:25]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

「バカ殿」の言動に振り回される官僚達がいいかげん「面倒くさくなり」架空の人物「キージェ中尉」が「名誉の戦死」を遂げたことにし、空の棺桶を中心に葬列を編み、弔砲を撃ち轟かせる、それをツアーが宮殿の上から眺めているシーンを表現した終楽章です。

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MacDOWELL:from UNCLE REMUS.

New_hampshire

エドワード・マクダウェル:「アンクル・リーマス」(1896)

 
   With much humor,joyously,
      G.(original=in F)
      2/4. 145bars(original=64bars)
      [duration=3:02]
      based upon provided Standart MIDI file;
      by Courtesy of Mme,SHALON.
      transcrit par PINK MOZART(2008)

少年期の特徴であった「ワクワク感」を表現した音楽には「郷愁感情に国境はないものだ」と、いつもフシギなほどの共感をおぼえてしまいます。
(MacDOWELLが幼時毎年夏を過ごしたNEW HAMPSHIRE州の風景です)

「アンクル・リーマス」は先に公開した「野バラに」とおなじくMacDOWELL作曲2手ピアノ小曲集「森のスケッチ」Woodlamd Sketches.op.51に収められた一曲です。
UNCLE REMUSとはアトランタのジャーナリストJoël Chandler HARRISが想像上のキャラクターの黒人奴隷「リーマスおじさん」が子供達に語って聞かせる口伝全35話動物寓話をまとめて1881年から7巻にわたって発行した童話集です。どのストーリーも非常に教訓的でイソップやフォンテーネの寓話に相通づるものがあり当時の深南部黒人訛りで綴られています。
(こんな言葉を書き連ねて『P.C.じゃないのか?』とヒヤヒヤしています)

「アンクル・リーマス」は全米で大ベストセラーとなり、現在までに少なくとも3本の映画題材に起用され、なかでも1946年にWalt DISNEYによって製作された人物実写とアニメーション合成映画"Song of the South"は特に有名です。
ディズニーランドのスプラッシュマウンテンはこの映画アニメ部分の3つの動物寓話「ウサギどん 家出の巻」「タール人形の巻」「笑いの国の巻」に基づいたアトラクションです。
"Song of the South"は邦題「南部の唄」として昭和26年に公開、現在本国では全米黒人地位向上協会の圧力により公開は禁止されていますが日本ではDVDが販売されています。

なお今回のmp3ファイル製作にあたり、楽友「しゃろん」さんにStandard MIDI fileの提供・使用をお願いし快諾を得ました。
ここに深い謝意を表します。
ロジーナ・しゃろんのMIDI音楽室

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RAVEL:MENUET du Tombeau de Couperin.

53

ラヴェル:新春メヌエット2008
ピアノ組曲「クープランの墓」より(1917)

みなさま、明けましておめでとうございます。
本年第一曲目として「クープランの墓」よりムニュエ
新春ヴァージョンをお届けします。

組曲「クープランの墓」の概略と解説は
GALERIE PINK MOZARTに掲載しています。

 
      Allegro moderato.
    G-d-G. 3/4. 128bars. [duration 4:18]
      Edition:DURAND(9569)
     transcrit par PINK MOZART(2008)
        

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