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Posts from April 2008

FAURE:V_TENDRESSE. DOLLY. op.56,

ガブリエル・フォーレ:「優しさ」 組曲ドーリーより
op.56,(1886)

 
  Andante.
  b-As-b. 3/4. 64(80)bars.[duration=4:11]
   Zen-on piano library.
   transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII

全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

大型連休になりまして、ちょっとペースダウンをお許しねがい、何回かにわけてフォーレの組曲「ドーリー」をお届けします。
この組曲の成立経緯などは第1曲公開の際にいたしますが、実は第2曲「ニャ~」と第4曲「子猫のワルツ」には抱腹絶倒・驚天動地の逸話がありますから毎週金曜日にはかならずAPMを御訪問くださるようお願いいたします。
全6曲の組曲の第5曲目にあたるのが"TENDRESSE"「優しさ」
この曲にはこれといったおもしろいエピソードはないのですが、わたくしはこの組曲の白眉だと思います。
PINK MOZART version1 組曲「ドーリー」はもともと2006年のクリスマス・シーズンの公開のゆえ「ウケねらい」演出だったのでしょう、この曲もいやに荘厳な教会の雰囲気ですし、やたらカリヨンがキンコンカンコン鳴るなど全体的に「抹香臭い調理法」でしたから今回は編曲を大幅に見直し音質を向上させています。
原曲はピアノ連弾曲でPRIMOを幼い女の子が演奏することを想定して作曲されために幼児の集中力を考慮してかなり短いのですが、それではなんとも「味気ない」 PINK MOZART版はかなり「アンコ詰め」した、いつものMOです。

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FAURE:VI_LE PAS ESPAGNOL. DOLLY. op.56,

ガブリエル・フォーレ:「スペインの踊り」組曲ドーリーより
op.56, (1886/1887)

 
  Allegro.
  F. 3/8. 165(221)bars.[duration=2:43]
  Zen-on piano library.
  transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII

全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART

わたくしの祖父は井の頭線のことを最期まで「帝都線」と呼んでいました。昔はそう呼ばれていたんですね、これは当初の計画「井の頭線」の起点は渋谷ではなく原宿と「井の頭恩賜公園」を結ぶ予定でした。現在は東京駅に変更になりましたが、この原宿駅は昭和のかなり後期まで天皇陛下が御行幸あそばれる時には御召列車の出発駅でしたから"帝"を入れたのでしょう。
ところで京王線・井の頭線と小田急線が交叉線を作り相互に乗り入れたらどんなに便利だろうと思った人はいませんか? 
わたくしもフシギに思っていましたが、これは絶対に不可能なのを去年初めて知りました。なぜならば井の頭線はJRと同じ「狭軌鉄道」小田急線は「標準軌鉄道」そして京王線はその中間にあたる「鉄道馬車軌道」で三路線ともにレールの幅が違うのです。日本は規格という点になると「てんでバラバラ」 一国内で交流電気のサイクルさえ違う「世にもまれ」な国です、それにつけても次世代DVDが早い時期にブルーレイに決着しておめでたいことでした。 と、ここまでが今日のお話の枕。

19世紀半ばから後半にヨーロッパ鉄道網が完成すると多くの人々がスペインを訪れレコンキスタ以前のイスラム文化に触れ、その異国情緒の虜になりました。作曲家達も一斉にスペインを題材に取り上げ一大ブームが巻き起こったといっても過言ではありません。
これもその時代の作品です、LE PAS ESPAGNOLを直訳すると「スペイン(踊り)のステップ」の意味です。
この曲も原曲は幼児の指の力を考えて「アッ」というまに終わってしまう短い曲ですから念入りにLOOPでつなげています。

そのスペインの「鉄道」に話は戻るのですが、このスペインだけはヨーロッパ大陸で唯一レール幅が違う「広軌鉄道」を採用したために現在では国境で列車を乗り換えるか、徐々にレール幅を狭めて(あるいは拡げて)ゆく区間を徐行して通過し油圧により車軸幅を調節する特殊な車両でないと相互に乗り入れることはできない、というたいへん不便なことになってしまいました。
なぜか? 19世紀にはまだ隣国フランスの侵略を恐れ、あえて大陸標準とはちがう線路幅の鉄道網を建設したからです。

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PIERNE:PRELUDE DE CONCERT sur un THEME de PURCELL. op.53,

G_pierne

ガブリエル・ピエルネ:
ヘンリー・パーセルの主題に基づく演奏会用前奏曲 op.53, (1933)

 
  Allegro non troppo.
   G. 4/4. 119bars [durarion=5:37]
   EDITIONS SALABERT(8614)
   transcrit par PINK MOZART MMVIII
    ★4月22日にRe-Master版に差し替えました

APMで公開するGabriel PIERNE:ガブリエル・ピエルネ(1863~1937)作品の第三弾となります。
ピエルネが70歳を迎えたときの作品、華美ではありませんが「枯山水」のようなワビ・サビ・風格を備えた佳品です。
原曲は1933年度のパリ音楽院BASSON(バスーン)科卒業試験課題曲として作曲されたピアノを伴う独奏曲です が、現在では演奏技術の向上により「初見レヴェル」のバスーン・レパートリです。

今回のPINK MOZART's Modus Operandiはとりわけ風変わりな趣向となりました…

まず、ピアノ部分を弦五部に置き換えるのは「常套手段」にしても独奏楽器を2オクターヴ上昇させ、なんとトランペットにしてみました。ほとんど4オクターブに達するレンジを有するバスーンに較べてトランペットは2オクターヴ強のレンジしかありませんから、そこにズームし自然に聞こえるように音形を整えました。ただし、これはあくまでもVirtual Computer Musicだからこそ可能な表現方法です、仮想トランペットに使用したレンジに現実からの逸脱は一箇所たりとも無いものの、現実的にトランペットで「この楽譜の演奏が可能か?」ということになると「超絶技巧・至難」おそらくは「無理」でしょう。

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DEBUSSY:LA FILLE AUX CHEVEUX DE LIN.

Debussy

クロード・ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
   「前奏曲集第1巻」より(1909~1910)

 
  Trés calme et doucement expressif.
     Ges. 3/4. 34bars [duration=2:22]
     transcrit par PINK MOZART MMVIII
  ★2009年07月08日APM2にてVersion2を公開しました
  ★2012年09月04日MusictrackにてVersion3を公開しました

フランスの厳冬期は晴れの日などほとんどなく、雲が手を伸ばせば届きそうなくらいに低く厚く垂れこみ陰鬱な日々が続きます。
この分厚い雲が3月になりますと少しずつ高く昇ってゆき少しずつ薄くなり、ついに太陽が顔を出すと「春」が到来します。 
長い冬からの解放の安堵感は日本とは比較にならないほど大きくヨーロッパの音楽では春を迎える歓びを表現した名曲が数多く生まれています。
PARISの緯度は信じられないでしょうがサハリン(樺太)中央部と同じ、つまり、どちらかというと極地に近いのでので、春分点を過ぎると日照時間は加速度的に長くなり、夏至の夜はわずか3時間程度の半白夜になります。

亜麻色とはどんな色か? 難しいですね。
一般的には金髪の「雅号」ですが、人によってはこの髪の色も日照量と比例します。
冬はほとんど黒色に見える髪が春になり日差しが回復すると徐々に脱色しはじめ、赤毛になり亜麻色→ブロンドから夏になると輝くばかりのプラチナプロンドと変化する髪をお持ちの人が欧州にはとても多いようです。

色見本では亜麻色とはこの字のような色ですが、どうも春から夏への過渡期(5月あたり)の髪の色ではないかと思われます。

ドビュッシーの前奏曲集第1巻の8曲目に収められている本曲はフランスの詩人Charles Marie René Leconte de LISLE.(1818~1894)シャルル・マリー・ルネ・ルコンテ・ドゥ・リルの同名の詩にインスパイアされ作曲されたといわれています。
(原詩と訳詩をGALERIE PINK MOZART掲載)

当サイトではドビュッシーの作品は多く公開していますので、
今回はドビュッシーの写真は過去の記事に使ったイメージを「使い廻す」ためにリンク先をさがしてものの驚いたことに一枚もありませんでしたので、あわててWIKIから著作権フリーイメージをカッぱらってきました。

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