FAURE:II_MI-A-OU. DOLLY. op.56,
成長したDollyとClaude-Emma DEBUSSY (chou-chou)
ガブリエル・フォーレ:「ニャー」 組曲ドーリーより
op.56,(1885)
「miaou.mp3」をダウンロード
Allegro vivo.
F. 3/4. 144bars.[duration=2:12]
Zen-on piano library.
transcrit par PINK MOZART MMVI-MMVIII
全楽章まとめての再生・D/LはGALERIE PINK MOZART
DOLLYとは英語で「お人形さん」の意味、すなわちHélène BARDAC:エレーヌ・バルダック嬢の愛称ですが、これは母のエンマ・バルダック夫人の徹底したAnglophile=「英国贔屓」に由来します。後年エンマ・バルダック夫人はクロード・ドビュッシーの後妻となりクロード=エンマ・ドビュッシーという娘を設けますが、ドビュッシーがこの一人娘のために作曲した曲集が2手ピアノ組曲「子どもの領分」 つまり「ドーリー」と「子どもの領分」は姉妹作品、そして大先生とドビ様は… ま、そんなことはどうでもいいんですが、エンマ夫人の英国趣味はますます昂じて「子どもの領分」の題名・各楽章名はすべて「英語表記」を強いられています。
「組曲 DOLLY」の日本語表記はフランス語読み「ドリー」と英語読み「ドーリー」の両方が入り乱れています、どちらかというと英語読みが組曲成立由来により正統でしょうが、どっちでもかまやしません。それよりもFAUREはカタカナでは「フォレ」と表記した方がよりフランス語の発音に近いことを頭の片隅にでも留めておいてください。
第2曲目"MI-A-OU"はフランス語の猫の鳴き声「ニャ~」の意味です、がこの曲の原題は"Messieu Aoul"「メッスュ・アウル」これはDOLLYがまだ幼く兄Raoulのことを呼ぶ際に
"Monsieur Raoul"がどうしても舌足らずな「メッスュ・アウル」になってしまうのを大先生が面白がりそのまま題名にしたのですが、出版に際してHAMELLE(アメル)社は"Messieu Aoul"ってなに? え、なんだ? あ、そう! そういうワケか~ でも困るんだよね~ そんなワケわかんない題名だと、だいいち楽譜の売れ行きにも差し障りがあるし、よわっちゃうな~・・・・・
それよりもこの曲、ずいぶんと「ネコっぽく」ないですか?
いやホント、ネコっぽいや どうです大先生、ここはひとつ妥協して"Monsieur Raoul"を縮めて"MI-A-OU"「ニャ~」でいきましょうや、そうしましょう、というまるで「葱鮪の殿様」のような経緯で改題されてしまった冗談のようなエピソードがあります。
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Comments
ドルチェさん
おおっ 巨大たこ焼きでしたか。デカッ!
で、やんしょ~ そうでなきゃ。
あの「ドーリーのお庭」ってのはどうもピンときませんや。
>ピアノソロ版だと、結構音跳んでめんどくさい
さいでございましょうね~
だいたい、この組曲のPRIMOはOct'のユニゾン進行ですが、
幼児にはチ~と難しいですよね。
お母さんのピアノの腕は達者のようでしたから
やっぱり、この組曲の目的は「前戯」というかなんというか
…で、ございましょうね。
Posted by: PINK MOZART | Monday, 12 May 2008 19:47
ドリーの中では、この曲が一番好きだったっけ。
ただ、連弾ではなく、ピアノソロ版だと、結構音跳んでめんどくさい。
「爆弾玉」の正体は、あるまんど先生のブログで公開してくださいました。写真付き。
Posted by: ドルチェ | Monday, 12 May 2008 04:06
sumito96さん
どいたしまして!
それと連日の「LFJ詣」ご苦労様でした。
sumito96さんが欧州などに行かれると…
たぶん、普通の人の数十倍は有意義な
御旅行をされるでしょうね。
うらやましいです。
わたくしなんぞは「食べてバッか」です。
Posted by: PINK MOZART | Sunday, 11 May 2008 15:51
PINK MOZARTさん
へミオラ、時間を指定してもらったらすぐにわかりましたよ!
なんか種明かしをさせてしまったみたいですいません(笑)
Posted by: sumito96 | Sunday, 11 May 2008 13:15
sumito96さん
>とろけそうにカワユイなネコちゃんですこと!
で・ですから、この「ニャ~ゴ」
と「キティヴァルス」はけっして
ネコの情景音楽じゃありません、
「キティヴァルス」にいたっては
本来はワンちゃんの描写音楽です。
くれぐれも、御留意願いますよ。
Posted by: PINK MOZART | Sunday, 11 May 2008 00:22
sumito96さん
ありがとうございます。
このへんは民族差があるのですが…
プラトニックであろうとなかろうと、ゴール人にとって
魅力的な女性が現れたら、「真剣に愛す」ということは
真摯な、立派な態度なのです、だとおもいます。
我々の感覚、倫理観で考えてはいけないのでしょう。
「爆弾玉」 御存じない?
それは残念です。
ひとつ、あれかな~と思う瑞典の郷土名物料理
があるのですが、日本人の口には合わないでしょうから
たぶん違う、 う~ん 何だろう?
Hemiola部分はおわかりになりましたか?
中間部がすべて「ヘミオラ進行」になっています。
時間でいうと01:30~02:04がHemiolaです。
ヘミオラはピアノで弾くのは難しくも何ともない
合奏にした場合、演奏している人は困難でも
なんでもありませんが、TACETを数えて
途中から入る奏者は小節数が「こんがらがって」
くる、という難点があります。
大サーヴィスでキティヴァルスのPM版楽譜を
御覧に入れます、御参考になさってください。
KITTY-VALSE中間部楽譜を表示する
Posted by: PINK MOZART | Sunday, 11 May 2008 00:06
ギガントカワユスとろけそうにカワユイなネコちゃんですこと!キティ・ワルツも本当にカワイイですね♪
こちらはへミオラしている部分を探すべく何度も聴いております。
(ダンディの方はパッとわかったんですが)
>つまり「ドーリー」と「子どもの領分」は姉妹作品、そして大先生とドビ様は…
レクイエムとか、小ミサとか…フォーレさんの清らかな合唱音楽を聴いていると、ドビ様はともかく(笑)フォーレの方は…なんというか実際にはプラトニックな感じではなかったのかと信じたくなります(汗)
LFJの「爆弾玉」でありますか…多分オランダビールには合わないだろうと思い、無難に焼きソーセージとカルビ飯をパクついておりました。 よってよくわかりません(汗)
Posted by: sumito96 | Saturday, 10 May 2008 21:50