10 posts categorized "PROKOFIEFF.Serge,"

PROKOFIEFF:NAISSANCE de KIJE. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

Lieutenant_kije

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「キージェ中尉の誕生」

 
   Andante assai-Doppio movimento.
      D-B-C-B-D. 4/42. 97bars [duration=4:24]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

セルゲイ・プロコフィエフが長期にわたるアメリカ一時亡命より帰国し1933年レンフィルム(レニングラード映画)製作劇場映画
"Поручик Киже"「同志キージェ」のために作曲した映画音楽から5曲を抜粋し翌年管弦楽演奏会用に再編したものが交響組曲「キージェ中尉」です。

原作は Yury Tynyanov (1894-1943)ユーリ・ティニャーノフの小説で映画脚本もティニャーノフ本人により書き下ろされました。残念ながらポスターが残るのみでフィルムは現存しません。
この交響組曲に関してわれらの偉大なる同志"ドルチェ"が綿密な解説記事を近々電網上梓される御予定ですから、委細はそちらに譲ることとして「キージェ中尉」のシノプシスだけを御紹介しますと:

ストーリーはニコライ王朝を徹底的に皮肉った風刺劇で、ある日女官のけたたましい叫び声によって昼寝を妨げられた「ツアー(ロシア皇帝)」が怒り「近衛の責任者はだれだ?」と侍従を難詰します、すると「アワワ…アワワ…」とうろたえて上奏する「本日の近衛士官は・・・です」の「・・・です」にあたる"Киже"
[Kizhe]
を担当近衛士官名と勘違いし「そのキージェとやらをシベリアにすっ飛ばせ!」の御下命。おそれをなした「とりまき達」は存在しない「キージェ」を実在の士官のようにデッチ上げ「シベリア送致完了」を虚偽報告して「事なき」を得ます。
後日ツアーはノイローゼに罹り「キージェ中尉」が実は「怠惰な士官」などではなく、女官に悲鳴を上げさせて自分の暗殺を阻止した立派な「忠義者」であった、と思いこみ急遽シベリアから帰還させ御寵愛の女官を下賜する・・・・・スラップスティック仕立てのニコライ王朝風刺小説が原作となった映画でした。

交響組曲版の演奏には2管編成管弦楽+ハープ・ピアノ(6小節だけチェレスタが必要ですが『無い場合』はシロホンかピアノでオクターブ高くして演奏せよの指示)大太鼓・小太鼓・シンバル・タンバリンと鈴(打楽器奏者3人必要)、そしてバリトン独唱あるいはテナー・サクソフォーンが必要です。

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PROKOFIEFF:ROMANCE. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「ロマンス」

 
   Andante.
      g-ges-es-g. 4/4. 69bars [duration=3:46]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

この楽章はバリトン独唱が入りますがプロコフィエフ本人の編曲によりテノールサクソフォーンでの代奏も可能になっています。
また独唱者がいる場合はサクソフォーンのパートは「バスーンで演奏してもよい」の指示があり、スコアも「ダブって」書かれています。
サクソフォーンはバリトンの代替には音質・音域ともに適し、1934年当時においては非常に斬新な楽器用法ではありますが現在では珍しくも何ともなく、むしろ響きが卑俗に「流れすぎる」のを嫌ってPINK MOZART版は断固として排除しました。

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PROKOFIEFF:NOCES de KIJE. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「キージェ中尉の結婚」


 
   Allegro fastato
      Es-a-Es-D-Es-D-Es. 2/2. 117bars [duration=2:35]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

「ツアー」の下命により挙行される架空の人物「キージェ中尉」結婚式の情景音楽です。
この楽章の軽やかなテーマはスコア上ではコルネットが指定されています。がプロコフィエフ自身の指示により「トランペット」でも演奏が可能です 。
現在ではコルネットはトランペット奏者が必要に応じて吹き分けますが元来、コルネットとトランペットとは出自がまったく違い、トラペットはファンファーレを奏す長大な直管を持ちやすく折り曲げたもの、一方コルネットは最初から円形に丸まっていた「ポストホルン」から発展し近代的なバルヴ・ピストンを装備し自然倍音以外の半音階で演奏可能になったのはコルネットの方が先でした。
またトランペットは管長によりさまざまな調性管が発達しましたがコルネットは現在in Bのみが存在します。奏法はコルネットの方が「ずいぶん易しく音質は丸みを帯び、全域にわたって均一な音質を保持、金管楽器奏者を志す者はすべからくコルネットから入門するとよろしい。」(ナ~んて金管楽器奏法の本に書かれていますが、わたしゃ吹いたことは無いし興味すらも無いんで『そんなこたァ知ったこっちゃ』ありません)

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PROKOFIEFF:TROIKA. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「トロイカ」


 
      Moderato
      D-B-D-B. 4/4. 95bars [duration=2:40]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

シベリアからキージェ中尉を送還するためにトロイカ(三頭立て馬車)を疾走させる情景音楽です。この楽章にもバリトン独唱が入りますが長調の詩は:
「おなごの正体は宿屋なり~ 男が夜にチェックイン、朝にはチェックアウト、男がいないと中身は虚ろ~」
短調の詩は:
「くるしゅうない、ちこー寄れ、のぅ、そちが独り身か男持ちだか、『初心』だろうが『ヤリ手』だろうと、あ、そんなの関係ネェ~あ、そんなの関係ネェ」ってな調子の完全にアホな「戯れ唄」ですから演奏会においてもCDでもバリトンが朗々と歌うヴァージョンは聴いたことがありません。
実は「キージェ中尉」を早くからコンピュータ・ミュージックで取り上げてみたいとは思っていました。第2楽章調理法はアッサリと名案を思いついたもの、この楽章の短調フレーズをどんな音で表現するのかがネックでした、が、昨年夏にちょっとした偶発事故により「悪魔的な企み」を思いつき今回の製作が可能となりました。

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PROKOFIEFF:ENTERREMENT de KIJE. de SUITE LIEUTENANT KIJE.

プロコフィエフ:交響組曲「キージェ中尉」op.60(1934)
より「キージェ中尉の葬列」

 
      Andante assai-Allegro moderato-Andante assai.
      D-a-fis-g-fis/E-Es-h-F-E/fis-E-Es-D.
      4/4-2/2. 137bars [duration=5:25]
      BOOSEY & HAWKES.HPS663
      transcrit par PINK MOZART(2008)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

「バカ殿」の言動に振り回される官僚達がいいかげん「面倒くさくなり」架空の人物「キージェ中尉」が「名誉の戦死」を遂げたことにし、空の棺桶を中心に葬列を編み、弔砲を撃ち轟かせる、それをツアーが宮殿の上から眺めているシーンを表現した終楽章です。

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PROKOFIEFF:HUMOROUS SCHERZO.

Prokofieff_scherzo003

セルゲイ・プロコフィエフ「愉快なスケルツォ」op.12-9(1912)

 
     Allegro-Poco piu lento-Allegro.
      C-D-C. 4/4. 74bars [duration=2:53]
      Kalmus Chamber Music[No'9423] Belwin Mills.
      transcrit par PINK MOZART(2007)

本日のプログラムは「冗談音楽」
「えっ、PINK MOZART編曲作品 は全部が全部、念のいった冗談ばかりじゃないのか?」と、いわれれば返す言葉もありませんが、これはプロコフィエフ自身が、いかなる理由で作ったかはともかく、まちがいなく「お戯れ」で作った小品です。
作品番号とプロコフィエフの年代記から、20歳の頃、したがってペテルブルグ音楽院在籍当時の作品、たぶん、なんらかの「余興」の為に作曲されたのでしょう。
原曲はバスーン(ファゴット)4重奏曲です。
この楽語の「*重奏曲」という意味が、はなはだ曖昧なので解説いたしますと:

「フルート四重奏曲」「オーボー四重奏曲」「クラリネット四重奏曲」「バスーン四重奏曲」といった表記の場合、フルートでいえば「フルート4本の合奏曲」あるいは「フルート」を冠したヴァイオリン・ヴィオラ・チョロの弦楽器3本をともなうアンサンブルの意味が両立しますし、MOZART・BRAHMSの「クラリネット五重奏曲」はクラリネット+弦楽四重奏ですが他の作品ではクラリネット×5本合奏曲の意味で使われる場合も多く、結局、楽語「*重奏」で楽器編成の意味が確立しているのは=
ヴァイオリン2本+ヴィオラ+チェロの「弦楽四重奏」
フルート+オーボエ+クラリネット+バスーン+ホルンの「木管五重奏」 オーボエ+クラリネット+バスーンの編成で以前は「木管三重奏」の名称がよく用いられましたが現在ではフランス語の"Trio d'Anches"の訳で「リード三重奏=リードトリオ」
上記の三者が「なんたら*重奏」という場合の楽器編成がカッチリと決まっている例です。

あとは「ピアノ三重奏=ピアノトリオ」が90%くらいの割合でピアノ+ヴァイオリン+チェロの編成を意味しますが、これはもう「絶対」というわけではありません。
「弦楽五重奏」となりますと、弦楽四重奏に追加される楽器で可能性が高いほうからヴィオラ、ついでチェロそしてコントラバスの順になります。
また多くの作曲家が「木管四重奏」の作品を書いていますが、これも「木管五重奏」から「何の楽器が欠番になるか」の定法は存在しません、
原則的にクラリネット・バスーンが外されることは「あまりない」のですが、近代になりますとバスーンの代わりにバス・クラリネットを登用したり、クラリネットの代わりにサクソフォーンを使用する例も見られますから要するに「なんでもあり」の、とても確定された楽器編成とは言えませんから、現在では前記の3例をのぞいて「*重奏」という呼称をなるべくさけて具体的な楽器編成を記述するのが主流となりました。
ちなみにPROKOFIEFF:Humorous Scherzoの楽譜表紙は
"Humorous Scherzo for four Bassoons"となっています。

といいつつも「重奏」の表記にカンするTRIVIAを記載しておきましょう:
二重奏=DUO.DUETTO《このサイトで一番評判の良い[こちらの記事]も御参照あれ》三重奏=TRIO. 四重奏=QUARTET 
五重奏=QUINTET. 六重奏=SEXTET(ゼクステット)七重奏=SEPTET. 八重奏=OCTET.(このあたりまでは常識なんでしょうが、この先を知っていると感心されますよ)九重奏=NONET.(ノネット)十重奏=DIXTET.(ディクステット)と表現します。

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PROKOFIEFF:SYMPHONIE CLASSIQUE. I_Allegro.

Paris

プロコフィエフ「古典交響曲」(1917)第1楽章=アレグロ.

 
    Allegro.
      D-g-D. 2/2. 207bars [duration=4:11]
      BOOSEY & HAWKES.HPS33
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

《10月20日追記》じつは「古典交響曲」はプロコフィエフのハイドンによせる「オマージュ」という肝心なことは知ってはいたんですが、ひとこと「いいわけ」をいたしますとMP3を製作を終えて、
いざ、公開の段階となると精根つきはてたヘロヘロの状態になり、どうしても楽曲に対する「解説」は、惨なほど「おざなり」になります。
そこで、以前から「ピアノぶらぼー!」ドルチェ先生に”しつこく言い寄って”この曲の解説をお願いしてきましたら、このたび、ついに念願をかなえていただき「古典交響曲」のステキな解説記事を公開してくださりました。
わたくしの解説なぞはスッ飛ばして、どうか『ハイドンを被ったプロコフィエフの古典交響曲』@『ピアノぶらぼー! もっと身近にクラシック』の名解題を御参照ください。
ドルチェ先生に感謝いたします。 
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セルゲイ・プロコフィエフは1891年生まれ、1918年に革命後のロシアを避け、一時アメリカに亡命しますが1933年に「ソ連邦」に帰国し1953年、モスクワにて死去しました。未完となった「チェロ協奏曲」の作品番号は「132」ですが、現在も彼の管弦楽作品で演奏される曲目は意外と少なく列挙しますと、両ヴァイオリン協奏曲、5つあるピアノ協奏曲の中では特に3番、組曲「ロメオとジュリエット」「シンデレラ」「キージェ中尉」「道化師」「3つのオレンジの恋(とりわけ『マーチ』はCDのFILL UPによく用いられます)」 そして、なんといっても有名なのは、「ピーターと狼」でしょう。
交響曲は小交響曲+7番まで作曲しましたが、とりわけ1番にあたる「古典交響曲」以外がプログラムに登場することは、あまりない、というよりは「ほとんど」ありません。

この『古典交響曲』は後世の副題や俗称ではなく作曲者自身が多分にアイロニックに命名したものですが、完成した1917年にしても"古典"どころかとてつもなく「ブッとんだ」交響曲です。
ただし管弦楽法に限っては既に開始されたオーケストラの「とどまることのない軍拡」に反して厳格な18世紀流の「持ち替え無し2管編成」を踏襲し、なおかつ、プロコフィエフ作品全般の特徴である「諧謔味」が特醸出された、「オチャめ」な作品です。
古典交響曲は「標準的な4楽章で構成された交響曲」ではあるものの、全曲でわずか15分ですから、メインプログラムよりも演奏会の開幕曲として好まれています。

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PROKOFIEFF:SYMPHONIE CLASSIQUE. II_Larghetto.

プロコフィエフ「古典交響曲」(1917)第2楽章=ラルゲット

 
    Larghetto.
      A-C-A. 3/4. 71bars [duration=4:22]
      BOOSEY & HAWKES.HPS33
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

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PROKOFIEFF:SYMPHONIE CLASSIQUE. III_GAVOTTA.Non troppo allegro.

プロコフィエフ「古典交響曲」(1917)第3楽章=ガヴォッタ

 
    Non troppo allegro.
      D-G-D. 4/4. 53bars [duration=1:29]
      BOOSEY & HAWKES.HPS33
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

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PROKOFIEFF:SYMPHONIE CLASSIQUE. IV_FINALE.Molto vivace.

プロコフィエフ「古典交響曲」(1917)第4楽章=フィナーレ

 
    Molto vivace.
      D-C-A-B-D-C-D.
      2/2. 224bars [duration=4:09]
      BOOSEY & HAWKES.HPS33
      transcrit par PINK MOZART(2007)

■全楽章の再生・D/L⇒GALERIE PINK MOZART

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